天川村洞川 夏の思い出① | ドット模様のくつ底

ドット模様のくつ底

奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。


2年前、私は薬師寺の修験道体験に参加させて頂きました。



そのとき、天川村洞川(てんかわむらどろがわ)に宿をとり、

男性は山上ヶ岳に、女性は稲村ヶ岳に登りました。



ドット模様のくつ底-未設定


一行は到着後すぐに、柴灯大護摩法要を行いました。
結界が張られています。



その後、龍泉寺で水行です。



ドット模様のくつ底-DSC_0071.JPG


夜ごはんをいただいたあと入浴、仮眠を取り、

午前0時30分起床。


スタートは午前1時です。



ドット模様のくつ底-DSC_0068.JPG
こちらは母公堂(ははこどう)です。



役行者が大峯山修行中、母が訪ねてきた際
ここまで下山してきたと言われています。

また、役行者のお付きの前鬼、後鬼(夫婦)は、
伝説によると、付きそい山修行に行こうとしたとき、

大蛇に阻まれてこの地までしか行けなかったとか。

昭和45年までは
ここまでが女人結界とされていました。


写真は昼間に撮影したものですので外が明るいですね。


山登りの前に、こちらで般若心経を唱えて

スタートしました。



この時刻にスタートすることで、

山頂付近に到着するころには

ちょうど夜明けを迎える予定となります。


深夜の山登りです。静かな山道の道中では、


動物の鳴く声、葉の重なり合う音、人の歩く音・・・

自然の音のすべてがリアルサウンドで

身体に響いていました。



先達さんのご指導のもと、

みんなで眠気を吹き飛ばすかのような大きな声で


「懺悔 懺悔 六根清浄」(さんげ さんげ ろっこんしょうじょう)


と声を出しながら山頂を目指して登っていきます。


細い道、急斜面、崖など、足を踏みはずすと命の危険にさらされます。

崖で足場のほとんどないところでは、ロープや鎖をたよりに前へ進みます。


自分一人でも何かあると

皆に迷惑がかかってしまいますので必死です。


なので迷わずあわてず、ひたすら前へ進んでいくだけです。


同じ目標を持って山に登る人達と

その目標だけにむかい登るひとときでは、


お互いに無事を祈り助け合う精神が

自然に生まれてくるようです。


前の人から危ない場所を

後続の人達へと伝達し合いながら

登っていきました。


難所のことを「行場(ぎょうば)」といいます。

「行場注意!」と声を掛け合っていました。

スタート時は若干雨に降られましたが、

明け方は晴れていて


山頂付近では

運良く、御来光と雲海を見ることが出来ました。



眺望の良さのおかげで疲れも忘れ、ただ有り難いと思うばかりでした。


山頂へはさらに山岳用語でいう「キレット」と呼ばれる難所があり、

かなりハードで危険が伴います。


山小屋で行く人、行かない人に分かれ、

行かない人は山小屋に残りました。


頂きは二箇所に分かれているのですが、

山頂を目指す組は、大日如来様がいらっしゃるところに

上がらせて頂きました。


そこで、ご真言と般若心経を唱えました。



自然の雄大さを体感することで、

大らかな気持ちになれたように思います。


大変貴重な良い体験をさせて頂きました。



ただ帰路についたときには・・・身体が痛かった~(笑)



つい御山登りのことを思い出して話が長くなりました。。。



洞川は今年の夏に行きたいと思っているところなので、

自分の過去記事などを読み直していたのですよね。


洞川についてはまた明日書かせて頂こうと思います。




それでは、今日も皆様が健康で幸せに過ごせますように。