総別火 東大寺修二会の勉強③ | ドット模様のくつ底

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福祉的な目線から心の問題を考えています。

本日2月26日から28日まで、




東大寺修二会の、総別火と呼ばれる前行の時期になります。




20日から25日までは試別火です。




この時期は、修二会の時だけ着用する紙衣(かみこ)をしぼったり、


二月堂須弥壇(しゅみだん)を荘厳にするために椿の造花をつくったり、差懸(さしかけ)という特殊な


履物を整えたりするそうです。




そして本日から総別火。




このときになると練行衆は、全員大広間に集まって起居寝食をともにし、湯茶は制限され、


私語は許されず、火の気は廊下の火鉢の炭火のみ。


火は総別火に入ってすぐ、堂童子(どうどうじ)が火打ち石で新たに起こしたもの。






別火は本行(修二会)の準備をする期間です。




とりわけ重要なのは、節のついたお経(声明)の稽古なのだと


森本長老の修二会解説では書かれてあります。




毎夜読誦(どくしょう)して唱え方、暗記に励むそうです。














私がお世話になっているお坊様は今年お籠りにならないのですが、




お寺では「声明の名手」といわれる方で、




二年前に東京国立劇場で「東大寺 二月堂 修二会」の特別講演があったときもそうでしたが、




いつでも声明はこの方が選ばれています。




先生は声楽を習っておられ、国立劇場のオペラの舞台を経験されたりしています。




今年は別火坊へ行き、若手練行衆の声明の指導をされたそうです。




また奥様も歌の先生をされている方だったりします。




去年の奈良の遷都祭では、5月9日に行われた「一万人のピースメッセージ」のイベントで、


奥様が合唱の指揮をとっておられました。




私が今書かせて頂いている参考資料の森本公誠長老の息子さんが立案された企画


です。




今年、息子さんは練行衆です。






ここまで読んで頂き、ありがとうございました。