お坊様は右の人が多い | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。

これは、

皆さん、ご存知のことかもしれません。

お寺によく訪れる人なら、お気づきになりますよね。

奈良のお坊様のお話でいいますと、

勤行の前に毎朝、

自坊の神棚に手を合わせるそうです。

神仏和合という考え方が、
日本の大乗仏教にはあるんですね。


ですから、
薬師寺さんを例にいいますと、

たとえば、
日本の土地の神様の上に、勝手に仏教の施設を立てたと考えられているので

休ヶ丘八幡宮が入り口の前にあり、

まず神様にお参りしてからお寺へ起こし下さいと

大きな看板があったりしますし、

また金堂にはしめ繩をつけていたりします。

そうすることで
お互いがお互いを譲り合い共生する気持ちを表しているそうです。

天皇がお寺を建立していた時代がありましたし、

昨年、天皇陛下が
お寺に参られた時は、

その存在感に気が引き締まったと

東大寺のお坊様が言っておられました。


東大寺の行事が

見せ物になっていて、

野次が飛ぶ時があります。

でも当事者としては、

自分たちがその空気を生み出しているのだから、

自分たちが悪いんだといっておられました。


つまり、自分たちがそうさせない
空気を生み出すことなのだそうです。


天皇陛下は
宮中の神殿にて、

国民を代表し、神代から受け継いでこられた祭祀を年間三十数回されているんですよね。


伝統を受け継ぎ
生きている人は、

神様の存在を意識せずにはいられないのかもしれませんね。