お写経のすすめ その一 | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。



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こちらは東大寺さんのお写経「華厳唯心偈」(けごんゆいしんげ)



奈良でお写経ができるお寺はたくさんあります。


お写経では、その時の心模様が字に素直に表れてくるので、
今の自分を知るためにもよいかと思います。


私の書写は、あまり心模様がよろしくなかったような仕上がりですなぁ。




さて、今日は東大寺さんのお写経のご紹介を。


東大寺さんのお写経は大仏殿の昭和大修理の時からはじめられたそうです。

納経されたものは、
大仏さまの胎内(おなか)に納めて、
ご祈念をして頂けるそうです。


お写経には蔵経と願経があり、
一般にされるものは、願経です。

書写紙の左端に、お願い事を書く余白がありまして、
そこに好きな四文字熟語を書いたりします。


お写経をし、
お願い事を書いて、
何かを叶えて頂こうということではなく、

このお願いのために、
『自分を頑張ります!』宣言を
するためのお写経だと思っています。


華厳唯心偈

は、東大寺の宗派華厳宗の、
華厳経を凝縮した内容による、
百文字で構成されています。

般若心経は二百六十二文字なので、
初心者には書きやすいかもしれません。



内容は、

『あの画家が風景(自然)・人物(人生)・静物(万物)を何でも自由自在に描くように、心もまた宇宙万有を描く画家なのでありましょう・・・』

と、はじまっていきます。

華厳宗は『宇宙』が好きです。


こちらのお寺のお坊様で、
『人はみな、宇宙人だ』という人もおられます。

人はいにしえから、
お空の宇宙と、心の宇宙を想像して生きていたのだと、
私はこの土地で実感するんです。



※東大寺さんのお写経は前日までに予約が必要です。



[東大寺 本坊]

奈良市雑司町406-1

0742-22-5511