先日まで暑い暑いと思っていましたが、北の国では雪が降りだしました。年が明けると中学受験、高校受験と続きますので、進学先を固める時期が来たようです。ここで今の山手についてお話しし、参考にしていただけたらと思います。
山手は今年4月よりグローバル化という名のもとに男女共学のコースができました。もちろん私達が通った古き良き時代の女子教育というのは柱として、女子だけのコースは残っています。そして新たに共学のコースができました。これは共学ありきというわけではなく、外国籍の生徒を誘致する時、海外ではあまり男子校女子高と別れている学校は少ないので自然と共学になったわけです。また、海外からの生徒を誘致する場合、欧米は中高から日本への留学は期待できません。そこでアジアに目を向けたところ、日本への憧れ、興味というのが強く見られました。皆様もご存じのように、関西の有名大学、また東大においても、学生の3割を留学生を迎えないと経営ができないと新聞発表されています。少子化だから仕方ない、少子化だから廃校にしたらいいという声もありますが、将来、大手の企業もまた医療関係も、ある一定の人材を確保しないと成り立たないようです。そこで我が山手は、中学から少なくても高校から日本で学んでもらい、大学、企業へと進んでもらいたい。そうすれば日本人と変わらない人材ができ、経営側もなんの懸念もなく採用できるはずです。日本で学ぶといっても、勉学だけではなく、日本のしきたり、わびさびも覚え、日本人の友人を作り、日本人の心も持てるというのが山手の考えです。そこで、まず一年目、中国からの留学生を入学させました。中国だけでなく、現在も10ヶ国以上の生徒が在校していますが、中国が一番目立っているのは確かです。
が、まだ今年一年、次の一年はインド、そしてその次にはベトナム、台湾と交渉を続けていきます。教育というのは国の機関、神戸の一私学が各国と対等に話し合っているというのは奇跡ともいえるのではないでしょうか。また、誰でも受け入れるのではなく、奨学金を出すのでもなく、上流階級の生徒に限り入学させています。ただ、日本のルールを知らない生徒がいることも確かですが、”知らない”のですから、注意するとすぐに理解できています。先日、文化祭バザーがありましたが、どの生徒が中国からの留学生なのか見た目では分かりませんでした。
日本人もその昔、1ドルが360円の頃、海外に行って列に並ばない、ブランド店で買いあさるなどなど、ブーイングが起きましたが、日本人は学び、今ではマナーが良い国となっています。
また、在校生もとてもフランクにフレンドリーに外国籍の生徒や、まごまごしている男子生徒とうまくコンタクトをとり、お互いに切磋琢磨し、共学グローバルは大いにプラスになっています。
また、外国人の先生も多く採用し、英語教育、特に会話というのを重きに教育されています。私達の時は6年、10年と英語を習っても話すことはできませんものね。
毎週のようにオープンキャンパスを行っていますので一度お越しください。山手は女子教育の上にグローバル共学となり、活気づいています。また、クラブも、eスポーツ、クライミングなど、新しいクラブも活躍し全国大会に出場もしています。
会長 良河文代


