過食・拒食とアスペルガー | 週刊山手心理相談室

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大阪市のカウンセリングルーム山手心理相談室(ミュゼ・アルディの登録商標です。他の方の使用はお断りしています)の社員ブログです。夫婦・発達障害・依存症・アダルトチルドレンに関するカウンセリング記事を中心に投稿します。

誰でも(特に女性は)




「キミ太っているね」



と言われたら気になりますメラメラよね。(笑)


そんなことは言われたくないからとダイエットを始めます。ジムや食事制限で予定通りに


体重がどんどん減っていきます。


でも、なぜか予定のダイエット期間や目標体重を過ぎても、体重をもっともっと減らしたいと


考えはじめて食事のコントロールが不可能になってきます。この状態が摂食障害(過食と


拒食)といわれるものです。


摂食障害は精神疾患の一種で、機能的な摂食障害との区別をつけるため、中枢性摂食異常症


とも呼ばれています。厚生労働省の特定疾患(いわゆる難病)にもなっています。


他に病気がないのに、ひどいやせが何カ月にもわたって続きます。多くの場合、30才以下の女性


(特に思春期)に発病します。


女の子の日も止まりますから、普通の精神状態ならやせすぎの自分の体や生理が止まったこと


を気にするはず。


でも、彼女たちは全く気にしないで、それどころか今の状態をとても気に入っています。鏡を見て




「ワタシッテキレイドキドキ




なんてことも多いようですね。(実際にはやせ細っています)



★アスペルガー症候群の方が摂食障害(特に過食)をお持ちなのは珍しくありません。もともと


感情部分に弱点のあるアスペルガーの方は、ストレスなどをうまく処理することができず、


本能的行動と言える「食欲」でストレスコーピングを行うことが多いからです。



摂食障害自体の原因はまだ解明されていないようですが、自分の姿を冷静に見られなくなる前に


ご家族の方が気づいてほしいと思います。





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