2024年8月25日 吾輩はトイプードルである。Ⅱ (4)
短パンデイズ 2024
吾輩はトイプードルである。
6月・7月と2回続けてマジメなブログをアップして疲れたのだろう。
父から「お花見デビュー」以来4ヶ月ぶりにブログをアップするように仰(おお)せつかった。
6月の誕生日で1歳になり順調に成長して体重は3.2Kgになった吾輩にとって、夏休みの宿題の追い込みのようなものである。
8月のお盆休みの時期は、短パンで過ごすことが多いので「短パンデイズ」というタイトルらしい。
しかし確かに短パンで過ごしてはいたが「山の日は山で過ごすべく軽井沢の別荘に行っていた」というほどの富裕層ではない父は、ウチでゴロゴロしていた。
というわけで特に変わったことは何もない。
パリ・オリンピックが終わった。
日本のお家芸と言われる柔道でご当地フランスが活躍し、フランスのお家芸と言われるフェンシングで日本が活躍したのが印象的だった。
スポーツ観戦好きだがふだん忙しい父は昔からプロ野球やサッカーJリーグを日常的に観戦する習慣はないが、オリンピック期間中は「4年に一度なんだから見せてくれよ」とチャンネル権を主張するようだ。
しかし新型コロナの影響で1年遅れた東京オリンピックからは3年だし、オリンピックとオリンピックの間には冬季オリンピックやサッカー・ラグビーのワールドカップ、野球のWBCなども見ているのでほぼ年に一度はお楽しみがやって来てTVを見ていることになる。
そう考えると父はコアなスポーツ観戦ファンではなく「好きなチームは日本代表」というただのミーハーオヤジのような気がするが、サッカー・ラグビーのワールドカップでは日本代表が敗退した後の準々決勝以降も調子のいい強豪国同士の対戦を選んで観戦している。
そういう好カードと呼ばれるゲームが放送されるのはたいてい深夜か早朝で、録画して楽しめばいいと思うのだがヒリヒリした緊迫感を味わうには生中継に限るらしい。
わが家のTVが設置されているリビングに置かれたゲージで就寝する吾輩にとって迷惑この上ないのだが、誰かの足元でゴロゴロしながらウトウトしてときどき歓声で目が覚めるのもなかなか悪くない。
まあ吾輩の場合、睡眠不足は昼寝でカバーすればいいだけのことなのだ。
今回のパリ・オリンピックでわが家が一番盛り上がったのは男子バレーボールの日本対イタリア戦だった。
マッチ・ポイントを握りながら逆転負けを喫したのだが、ワクワク・ドキドキは勝っても負けてもいいものらしい。
吾輩からするとどちらでもいいことなのだが、前回ブログの父の表現を借りれば「やるかやられるかを楽しむ」とあるように、人間は戦うことやそれを見ることが好きだなあと思う。
「麻呂」などいうお坊ちゃまな名前を持つ吾輩からすると野蛮なことのように思われるが、本物の血が流れ生命が失われる戦争よりはずっといいと思う。
審判の誤診、選手のジェンダー、SNSにおける誹謗中傷などの問題もあったが、オリンピックは戦争とは違い公平なルールの下、スポーツでギリギリの真剣勝負のヒリヒリを感じる平和の祭典なのだろう。
ロシアとウクライナ、イスラエルとパレスチナ、どちらの紛争も依然として続いているが、早く平和な世界が訪れて、2028年のロスアンジェルス大会こそ真の平和の祭典となるよう心から祈念してやまない。
この暑い季節、日中は路面温度が高すぎるので吾輩の散歩は夕方以降に行くことが多い。
歩くことが苦手で走ってばかりいる吾輩の散歩は「百本ダッシュ」と呼ばれ、伴走の父はトレーニングウェアにジョギングシューズで二人してハアハア息を切らして帰宅するので迎える母からは「体育会系トイプードル」と呼ばれている。
多様性が重視される世の中なので、吾輩にもチャンスがあるかもしれない。