2014年7月26日 オトナの夏休み 2014
家内と毎年ご一緒する友人ご夫妻と4人の予定だったのですが、直前に飛び入りでわが家の長女が参加しました。
長女は大学3年生なので「オトナの夏休み」デビューです。
中学に入って部活が忙しくなり、高校・大学でも部活に入ったので2年生の昨年までずっと不参加で、一緒に行くのは本当に久しぶりです。
大学という社会は先生との年齢も近くなり、先輩・仲間・後輩たちとオトナの人間関係を構築し始める時期です。
しかしその関係はお互いにまだ未熟なので、いろいろな形でつまずき、ぶつかり、すれちがい、トラブルになりがちです。
長女もここまでよくがんばってきたと思いますが最近は緊張の連続から、悩み、キズつき、もがいていることを感じていました。
しかしムスメがここまで大きくなってしまった今、親である私たちにしてやれることはそう多くはありません。
ボクサーをリングに送り出してコーナーで見守るセコンドの祈るような気持ちで、陰ながら応援しつつ、タオルを投げ込むタイミングを見計らっていました。
「少しゆっくりした方がいいから、一緒に来ないか?」と誘ったのです。
下田のゆっくり流れる時間の中で、コチコチに固まってしまっていた体と心をほぐしてリラックスし、長女らしい無邪気な笑顔を久しぶりに見せるようになりました。
まだ凹んでいますが、少し回復した長女は今まで以上に周囲を想いやる気持ちを見せ、大学という社会にもまれたことによる成長を感じさせます。
ムスメ世代には成長を感じますが、高齢化した私たちの親世代は衰えを感じさせます。
友人夫妻との会話にも「もの忘れ外来」などの単語が登場します。
しかし衰えを感じるのは親世代だけではなく、すでに自分たち世代にも感じ始めているのです。
非日常である下田から帰った翌朝、日常がスタートしようとしているわが家の会話です。
私 : 「今日、何を持って行くんだっけ?」
家内 : 「あなたも“忘れもの外来”に行った方がいいわよ。」