2013年11月6日 勝手に認定、山手パーク歯科文化遺産(3)
「時間ですよ!」の湯
私は、風景としての街並みに惹かれます。
前回ブログでは山手町の瀟洒な街並みをアップしましたが、以前から路地にもとても魅力を感じています。
路地という風景には都市における人と人との距離の近さがあり、その地域社会で暮らす人々の個性や関係、息づかい、気配、匂いなどの生活感が濃密に漂います。
というか、そんな気がするのです。
その風景がモノクロで雨上がりだったりすると、味わい深さがたまりません。
山手パーク歯科のすぐそばの山元町にも、そんな路地がたくさんあります。
昼休みに近所をウロウロしていて煙の出ている煙突から、お風呂屋さんがあることに気がつき驚きました。
その向かい側は駄菓子屋です。
13年近くこの地で仕事をしてきて、うかつにも今まで気がつきませんでした。
それはまさに「時間ですよ!」の松の湯や、ドリフ全員集合の「ババンがバンバンバン」の世界であり、そこに流れる時間は「昭和」そのものでした。(わかります よね?)
山元町1丁目の「山元湯」、「ドルフィン」(そのブログはこちら→2013年3月21日 海が見えない午後)と「川崎のモン・サン・ミッシェル」(そのブログはこちら→2013年5月1日 こんなところに世界遺産が?)に続き、山手パーク歯科文化遺産(3)として勝手に認定します。
それにしても「路地ウラの少年」というと、映画「理由なき反抗」のジェームス・ディーン、ミュージカル「ウェストサイドストーリー」のジョージ・チャキリス、音楽的には尾崎豊や浜田省吾ワールドのような差し伸べた手を拒絶されそうな存在ですが、これが「路地ウラの中年」だとなぎら健壱的な親近感は認めるものの、手を振り払いたくなるとは言わないまでもイメージダウンは否めません。
私たち男性にとって少年と中年では、時間の経過による呼称の変化に過ぎないはずなのに・・・。