【隣がアウシュビッツ強制収容所】映画「関心領域」観てきました。 | もっと!やまたん☆ぶろぐ

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【隣がアウシュビッツ強制収容所】映画「関心領域」観てきました。

Watched “The Zone of Interest”


アカデミー賞作品賞ノミネート、国際長編映画賞、音響賞受賞の話題作。


今年の作品賞ノミネートの中では、最後の公開作かな。


Twitterでの映画ファンたちの評価が高く、それなりに期待して劇場へ。


◾️

おはなしは、、


第二次世界大戦下のドイツ人の家族。とても豊かな暮らしぶりです。


かわいい子供たち、美しい庭、お手伝いさんが家事をしてくれます。


旦那さんはドイツ軍の偉い将校のようです。


休みの日には家族で川遊びをし、乗馬をし、絵に描いたような豊かで理想な暮らし。


奥さんもとても満足そう。


しかしながら家の外では、叫び声や爆竹のような乾いた破裂音が頻繁に聞こえます。


ドイツ人家族はそれらに全く気を留めてないようす。


登場人物たちが平然としてるので、観客の私たちも、


外の”なにかの”騒音なのかな、と気に留めません。


ドイツ人将校の家族の豊かで幸せな日常が淡々と描かれます。


というおはなし。


しかしながら、そのドイツ人将校はアウシュビッツ強制収容所の責任者で、


一家の家は収容所の真横にあるのです。


一家と収容所の間には壁があり、壁の向こう側では、ユダヤ人の殺戮が行われています。


壁の向こう側での惨劇はまったく描かれず、日常の雑音として扱われます。



◾️

説明のない映画なので、観客は能動的に観なきゃいけない。


わからない描写が多く、僕は鑑賞後に解説サイトなどを観て理解を補ってます。


女の子がリンゴを配るシーンとか、わからなかったな。


◾️

ドラマらしいドラマは起こらず、日常描写が続きます。


少々退屈な面もありますが、


悪を悪として直接的に描かず、かつ、


無関心であることの悪行について、


スクリーンの向こう側から観客に向かって指を向ける、大変力強い作品です。


たしかにこれは凄い。必見です。


77点


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