【これが現代モンゴルのZ世代】モンゴル映画「セールス・ガールの考現学」観てきました。
Watched Mongolian film “The Sales Girl”
モンゴル映画を観るのは初めてです。
先週「レッド・ロケット」を観た際、予告編で見つけ、これは観なければ!と思ったのでした。
モンゴルは僕にはまったく馴染みのない国ですが、現代モンゴルはどんな光景なんだろう。
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おはなしは、、
モンゴル、ウランバートルの女子大生サロールちゃんは清水富美加さんに似ていますが、原子工学を学んでいるリケジョです。
親の期待に沿うべく大学で勉強しています。
そんなある日、ケガをした友人の代理でアルバイトを頼まれます。
そのアルバイトとは、、アダルトショップの店員さんなのでした。
自宅やラブホテルへ、バイブやバイアグラの配達も頼まれます。
そのアダルトショップの女性オーナー、カティヤはちょっと風変わりなおばさんで、あき竹城さんに似ています。
真面目な女子大生サロールちゃんに、カティヤはいろいろ人生を教えるのでした。
というおはなし。
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今のモンゴルの街並みってこんな感じなのか!
人々の暮らしぶりってこんな感じなのか!!
若者と家族の自由度ってこんな感じなのか!!!
何にも知らなかった国、モンゴルの現代事情を知ることができるだけで、この映画を観る価値があります。
88点
そして、映画の出来はその国の経済的な習熟度と関係ある気がしてるのですが、
本作の芸術性とウェルメイド具合は、先進国の映画のクオリティーとまったく変わらないのです。
ものすごい経済発展をしているに違いありません。
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本作のテーマは、
「親の期待から離れて自分の好きを見つける」だったり、
「女性同士の友情」、「世代の違う友情」です。
別にモンゴルならではというわけでなく、
人の営みの普遍性を感じずにいられません。
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そのほか雑感は、、
*主人公サロールちゃん役の俳優バヤルツェツェグ・バヤルジャルガルさんが、かわいい!
*音楽の使い方にもこだわっていて、ミュージックビデオをみているような爽快感
*自分の枠を破ってくれる人と出会い、成長する
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日本ではめったにかからないモンゴル映画の貴重な体験です。
都市を離れると、我々がイメージするモンゴルの広大な草原がひらいていて異国情緒を感じることができます。
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ところで昨年末に「凍」を読んで以来、僕の中に沢木耕太郎ブームが再燃していて、最新刊「天路の旅人」を読んでいる途中です。
「天路の旅人」は、青森で化粧品店主として真面目に暮らしている老人が、実は第二次大戦中、中国で8年間スパイとして潜入していた、というルポタージュで、モンゴルも舞台になるのです。
この話がとても面白くて、、僕はいま、モンゴル、チベットに関心があるのでした。。
あまり歳をとらないうちに、またアジア一人旅に出かけたいです。
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