本日(8月22日)が、拙著『古代天皇たちの真実 ~「紀年復元法」から浮かび上がる「日本古代史」の新たな地平~』の発売日でした。
すでに、昨日、大阪梅田の紀伊国屋書店さんでは拙著を新刊コーナーに並べてくださっていました。それも一番上の段に! ありがとうございます!!
ヨーロッパや中国では、紀元前であっても出来事の年次が特定されているケースが多々みられます。
しかし、日本では5世紀の出来事であってもそれが何年に起きたことなのか特定されていません。
たとえば、仁徳天皇の即位や崩御がいつだったのか? 史上初の天皇暗殺とされる安康天皇の暗殺がいつだったのか? などは年次が特定されていないのです。
初代神武天皇即位以降、697年の持統天皇譲位までを編年体で記している『日本書紀』という史書があるにも拘わらずです。
その理由は、紀年延長した『日本書紀』の年代を正しく復元することができていないということに尽きます。
現在、さまざまな古代史論は各研究者の年代観に基づいて述べられていると思いますが、それを聴く古代史ファンにはストレスの溜まる状況だともいえるでしょう。
古代天皇の実在を疑う人も多いなか、すべての人が納得できる古代史の編年表を完成させることは難しいと思います。
しかし、現状を放置するのではなく、まずは多くの人の納得できる編年表の完成に向かって、「紀年論」が盛り上がることが大事だと思います。
『古代天皇たちの真実』の発刊にあたって、それを強く願っています。
本書は、続編のチャンスをいただけるとすればですが、紀年復元シリーズの初回本というような位置づけで執筆しました。
紀年復元法の手法と論拠をまとめ、その運用のカギを握る「継体天皇朝と仁賢・武烈天皇朝の並立」について検証しました。
二王朝並立から求められた「真の武烈天皇陵」「磐井の乱の新解釈」「仏教公伝年の新説」については、きっと多くの方にご納得いただけるだろうと思っています。
以下、『古代天皇たちの真実』の目次です。
書店でみかけられましたら、ぜひお手にとってみてください。
よろしくお願いします。
第一章 「紀年論」のこれまで
第二章 『原日本紀』仮説による無事績年削除短縮法
第三章 『日本書紀』の編纂過程を考える
第四章 『原日本紀』編纂の論拠
第五章 『原日本紀』の年代観
第六章 天武天皇の意向と謎の第二期無事績年
第七章 継体天皇朝と仁賢・武烈天皇朝並立の根拠と歴史の真実
第八章 二王朝並立を復元するとみえてくるもの
◎真の「武烈天皇陵」◎「磐井の乱」新解釈 ◎「仏教公伝年」新説
お読みいただきありがとうございます。よろしければクリックお願いします。
YouTube【古代史新説チャンネル】好評配信中!
人気動画 再生回数30万回突破!感謝!
卑弥呼はなぜ『日本書紀』に登場しないのか?
★紙の本もどうぞよろしく!〈電子書籍もあります〉
*****
【ヤマト王権前夜】日本で何が起こっていたのか!? 重版好評発売中!
*****
【ヤマト王権誕生】新説続々! 新しい紀年復元で『日本書紀』を読む!
*****
【魏志倭人伝全文読解】魏志倭人伝をさまざまな角度から検証して真実の邪馬台国像に迫ります!
*****
【邪馬台国】新しい視点から倭人伝を読み解けば熊本に!