調和が織りなす世界 | 邪馬台国の道標(みちしるべ)

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邪馬台国とお出かけ日記を交え、楽しめるブログ更新中。

ウクライナ問題やコロナ禍などまだ困難な状況が続いていますが、調和を取り戻して早く収束してくれることを願っています。

私事で恐縮ですが、筆者も本日3回目のワクチン接種を受けさせていただけることになりました。

 

ところで、これまで調和による社会について述べて来ましたが、では、自然界における調和とはいったいどのようなものでしょうか?

世の中を見渡すと、私たちは、あちこちに、「調和」を見出すことができます。

 

①宇宙に見る星々の回転運動による調和

太陽系の宇宙を見ると、太陽を中心に色々な惑星や小惑星や衛星などが、均衡を保って周回運動を行っています。

それぞれは自転しながら公転運動を行うことで、自らが生み出す重力と遠心力のバランスを保っており、同時に他の星との間の均衡をも保っています。

一見すればすべてが均一の星で構成され、一か所に留まっていればいいようなものですが、中心となる太陽ですら自転運動を行いながら太陽系全体で天の川銀河内を公転し、さらに天の川銀河もまた宇宙全体を周回しているようです。

そして、驚くべきことに、それぞれがまったく異なる個性を持ちながら、回転運動をすることで宇宙全体とうまく調和しているのです。

独楽(こま)は回転している間は安定を保っていますが、回転が停止すると、バランスを取れなくなってしまいます。

回転運動をし続けることで調和を保っている星々は、独楽に例えるとわかりやすいかも知れません。

そういえば、随分前に地球ゴマという玩具があったのを思い出します。

 

 

②地球上に見る動植物の活動と大気の循環サイクルによる調和

地球はかつて高温のガスや水蒸気などに包まれた天体だったようですが、気の遠くなるような年月を経る中で、生物が住める現在のような海と大気に満たされた天体に変貌を遂げ、現在では地球上の動物や植物の生命活動と大気の循環サイクルにより、奇跡の天体として調和が保たれているのです。

そして、そこに生息する動物や植物は驚くほど多彩なバラエティに満ち溢れた進化を遂げています。

これは、単に弱肉強食による生き残りや適者生存による淘汰作用という言葉だけでは片づけることができない進化と言えます。

 

③調和が織り成す美の世界

人々は、自然が織り成す変化に富んだ風景や調和に満ちた風景に美を感じ、さらに、人間が創った芸術の世界にも美と調和を感じずにはいられません。

一人一人の趣向は多少異なっても、万人が認める調和の美は、概ね共通するものがあります。

反対に、調和の取れていないものに対しては、美を感じないばかりか、危うさすら感じてしまいます。

これは、人間も宇宙を構成する一部であり、宇宙意思を受け継いだ存在だからではないかと思われます。

 

そして、今直面している自然災害や疫病災害、紛争と難民問題など世界を取り巻く状況に、誰もが危うさすら感じているのではないでしょうか。

宇宙は、全ての相互作用で成り立ち、それぞれの円運動→縁運動で調和を保っているのです。

その調和が崩れた時に、再び調和を取り戻そうとする力が働き、危うさが生まれるのではないでしょうか。

食物連鎖の頂点に立つ猛獣は、必要以上に多くの草食動物を餌食にしないだけでなく、子孫を多く残しません。

自分たちが獲物を食い潰してしまったら、自らが生き残れなくなることを知っているのです。

逆に食物連鎖の底辺に位置する動物は、驚くほど多くの子孫を残そうとします。

また、多くの不思議で面白くバラエティに富んだ動植物は、雄と雌、食うものと食われるもの、集団の中の個と個、などの相互作用によって、生み出されたと仮定すると、説明がつくように思われます。

一期一会という諺があるように、人々の活動も縁→円が相互作用して、世の中が回っていると思われます。

「縁」も「因果」も仏教に由来しますが、直接の原因と結果である因果をもたらすのに、この「縁」が大きく関わっているように思います。

人々の生活がネットによって多くのことをつぶさに知ることができるようになった反面、その距離は遠ざかって行き、自らに関係することと捉えにくくなっています。

兵器は遠隔操作され、最早、人心の及ばないところで、大量の破壊と殺人が行われるようになっています。

今こそ、50%理論に基づき、慈悲を以て縁を結ぶ活動を通して、新しい調和による社会を取り戻して行きませんか?