1月22日に最終会を迎えた「时光音乐会」。
やっぱり最高でしたよ。
“时空对唱”と称し、時空を超えてもう一人の自分とデュエットするというコンセプトでした。
「时光音乐会」で主役扱いだった校长こと谭咏麟(アラン・タム)が、やっぱり最後まで圧倒的な存在感を発揮していました。
私自身、まさかこんなにこの人のことを取り上げることになるとは思ってもいませんでした。
他の主演者が、特殊メイクを施した未来の自分と合成映像による歌唱をする中、アランだけは歳が歳だけに、未来ではなく25歳の自分からのビデオメッセージを流し、その後出演者らに贈る歌を歌うという別扱い。
歌ったのは、《讲不出再见》「=さよならを言うことが出来ない」という、別れを惜しむ歌です。
敢えてなのか、ダイナミックな80年代を彷彿とさせるアレンジ。
途中で映し出される映像は、こちらの1994年のライブ映像です。
この時既に40歳超えだが若い。
さて、この曲の原曲はと言いますと、日本でも一時期人気を博した、アランと同じ歳のチョー・ヨンピルが歌う《愛のかたち》です。
紅白には3年連続出場するなど、80年代後半に日本で活躍。アランとの親交も深い。
アランとチョー・ヨンピルは、1984年に以前から中国やアジアでも活動をしていた谷村新司とプロジェクトを立ち上げ、その後何度も日本、韓国、香港で「アジア平和コンサート」を開催しています。
歳が近い3人。彼らのコンサートには、森進一やレスリー・チャンも出演した。
そんな日本で活躍するアーティストらと交友関係があるアランは、80年代後半、日本の楽曲のカバーや日本語の歌を歌う機会を増やしていきました。
1988年に日本で発売されたEP《はなさないで》の2曲を含む3曲を披露。
そしてアランは、1989年の第40回NHK紅白歌合戦に出演するまでに、日本でも認知されるようになりました。
広東語と日本語を織り交ぜた歌唱。
その頃から30年以上経っていますが、再度その頃の日本人らとコラボして欲しいですね。
それにしても、アラン・タムは若い。
同年代の日本人アーティストと比べると際立ちます。