今回は珍しく日本の音楽シーンの話題から。
「ザ・マスクド・シンガー」（The Masked Singer Japan）という音楽バラエティ番組が、9月3日からAmazon Prime Videoで独占配信される予定だというのです。
想像通り、日本の大衆が好むダンスの演出が必須のようです。この番組は、2015年から韓国で放送されている「覆面歌王（キング・オブ・マスク・シンガー）」の日本版になります。
この番組フォーマットは、韓国以外でも大きな反響を呼び、これまでに計50か国でリメイクされているとのことです。米国では、音楽番組部門で視聴率1位を獲得している人気番組です。
私は、本家の韓国版もアメリカ版もまともには観たことがなく、C-POPファン且つ音楽リアリティ番組フリークの私としては、もちろん中国版の「蒙面唱將猜猜猜」だけはしっかり堪能しています。
今年初めまで放映されていた第五季まで、前身番組の2015年放映の「蒙面歌王」（版権の関係でその後番組名を変更）からカウントして、既に6シーズンが放送されています。
「蒙面唱將猜猜猜」は、なかなか紹介する機会がなかったので、今度じっくり取り上げたいと思いますが、今日のところはダイジェスト的に、私が感動したパフォーマンスの一部をその魅力と共に紹介しましょう。
私が以前紹介した曲を中心に選曲してみました。（放映中ならネタバレになるので、歌手の名前は伏せるべきですが、放映後なので名前とマスクを外した顔も明かしてしまいます。）
魅力①：超有名一流歌手が出演
「蒙面唱將猜猜猜 第一季」より『她说』（この楽曲はこちらで紹介）
このコラボ凄くないですか！？デュエットもこの番組の魅力。
兎に角、これでもか！と言わんばかりに豪華アーティストが出演します。
そして皆さん素晴らしい歌唱力の実力者ばかりです。
魅力②：ハイレベルな楽曲アレンジ
「蒙面唱將猜猜猜 第ニ季」より『原点』（この楽曲はこちらで紹介）
ヨダレが出てくる上質なアレンジ。A-Linの歌唱はさすがと言うしかない。
歌われる曲は有名曲ばかりです。それだけでもテンション上がりますが、そのアレンジが素晴らしい。
ストリングスやホーンを駆使した大人向けのゴージャスでカッコいい伴奏がほとんど。
魅力③：新鋭歌手の飛躍の場
「蒙面唱將猜猜猜 第五季」より『夜夜夜夜』（この楽曲はこちらで紹介）
このアレンジ、半端なくカッコいい。鳥肌もの。歌唱は欲を言えばもう少しグルーヴ感が欲しいところ。
他の歌番組もそうですが、こういったアイドル番組出身者が次々と抜擢されています。
しかも、高度なバンド演奏にもちゃんとシンクロできる実力者揃い。
C-POP発展の好循環を支える素晴らしい業界のプラットフォーム。
魅力④：懐かしいアーティストも活躍
奇跡の巡り合わせ。R&B調の原曲にハワイアンの雰囲気とジャジーな味付けを加えた極上のアレンジと素晴らしい歌声。
どれだけ素敵な歌手が控えているのでしょうか⁉️
C-POPの歌手は、兎に角層が厚いですね。
陈冰は、私が栄えあるC-POPのススメ①で最初に紹介した思い出深い歌手です。
彼女は、2016年の第一季にも出演したので、これが2回目の登場です。こうして活躍していることはとても嬉しいですね。
そして、日本版の「ザ・マスクド・シンガー」は、“芸能界・スポーツ界・文化界など様々なジャンルから有名人12名がマスクを被って登場”するそうです。
“なんちゃって歌手”が登場するという訳です。
それにしても、日本人はほんと芸能人が好きですね。（そして、踊りもないとダメのようです。）
マスクを外した時の意外性に驚くのがこの番組の醍醐味ですから、それはそれで正解なのでしょう。
アメリカ版も、有名ハリウッド俳優なんかが出演して派手なパフォーマンスが受けているようなので、日本版はこちらに近いのかもしれません。
そして中国版というと、主演者は正真正銘本物の歌手ばかりで、音楽的には完全にプロフェショナル志向です。
韓国版も断片的に視聴してみましたが、どちらかというと中国版に近い感じです。
同じフォーマットの歌番組を比較してみると、その国の音楽的な志向が見えてきて面白いですね。
日本版は観てみないと分かりませんが、私の好みは間違いなく中国版だということになるでしょう。
