CAMPERVAN製作日記:KME製DC12VクーラーとRENOGY製の走行充電器 | DIYで素人が全力でキャンピングカーを作ってみた(NV350ワイド・ハイルーフ)

DIYで素人が全力でキャンピングカーを作ってみた(NV350ワイド・ハイルーフ)

素人が無謀にもキャンピングカーを製作しました(8ナンバー登録済)。ベース車両はNV350キャラバンの中古車 グレードはDX ディーゼルターボ4WD。

こんにちは、Y家です。

 

かなり久しぶりの更新になりますが、うちのキャンピングカーに導入した「KME製の12Vクーラー」について、ほぼ完全網羅する動画を二本出しました。

 

 

 

 

 

 

 

有名なクールスター(2.2kw)に比べて、ちょっとハイスペックなクーラー(2.5kw)なので、その分消費電力もちょっと高めですが、起動電力は800W程度、起動から数分後には500W前後で落ち着いて、設定温度に達すればコンプレッサーを切って、省エネ運転(コンプレッサーのオン/オフ断続運転)してくれる、まあまあ優秀なクーラーです。

 

詳細は動画で説明していますが、長い動画なのであまり見られないであろうことは予想してます。車載クーラーの性能がどんなものか気になる方や、設置を検討されている方にとっては参考程度にはなると思います。チャプターも付けておいたので観たいところだけ観ることもできます。また夏が近づいて必要に迫られる頃にでも覗いてみてください。

 

 

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で、ここからは動画でも触れようと思ってたんですが、更に長くなりそうなのでカットした内容です。もったいないのでここに綴っときます。うちも使っている「RENOGY製の50Aの走行充電器」についてですが…

 

 

 

 

 

この最大50Aの走行充電器、走行充電器とソーラーチャージコントローラーの一台二役をしてくれるという、かなりの優れもので、価格的にも性能的にも満足度は高いんですが、個人的にはひとつだけ不満があります。

 

というのが、走行充電とソーラー発電の同時充電中は、走行充電・ソーラー充電それぞれ最大25Aずつに制限されるという仕様になっていて、この最大値の割合が変更できないというところが問題なんです。(楽天やAmazonのレビューを見ていても同じ不満を持っている方が散見されます)。

 

詳しく説明しますと、うちの場合、RENOGY製の160Wのソーラーパネルを、ルーフキャリアに平置きで二枚設置していますが、太陽高度が高い夏の晴天の日中でも、ソーラー発電は最大値でせいぜい20Aほど(合計320Wで、スーパー好条件でも発電効率は最大80%程度の約250W、12V換算でその際の最大電流は約20.8A)なので、同時充電中で考えると、走行充電は制限値いっぱいの25A、ソーラーは最大でも約20Aとなり、どうがんばっても合計約45Aが限界です。

 

その上、そもそも320Wのソーラーパネルでも最大値20A付近で充電できること自体がかなり稀なことで、天候によっては発電電流が数Aということもざらにあります。おそらくほとんどの場合は、日中の4~5時間、せいぜい平均10~15Aぐらいで発電できていれば良い方と考えるのが妥当な気がします。

 

そして厄介なのは、この走行充電器はソーラー発電がゼロにならない限り、走行充電を最大25Aに制限する仕様になっていることです。なので、走行充電だけなら50A充電できるのに、ソーラーがほんの少しでも充電していると、結果、25A+少々しか充電されないということが起こります。こういった非効率的な状況を避けようと思うと、DIYでスイッチ等をソーラーの配線に割り込ませて、ソーラーの発電状況に応じて、最大効率化するよう任意でソーラー接続をオン/オフできるようにするしか方法がありません。

 

でも手動でいちいち切り替えるのは面倒な上、オンにするのを忘れたままエンジンを切ってしまえば、その後はソーラー発電がゼロのまま(なんのためのソーラーパネル?)といったような状況にもなりかねません(僕の場合は物忘れが多いので、たぶんそれが頻発します…)。

 

つまり、走行充電とソーラー充電の同時充電中には、謳い文句の最大50Aまではどんな好条件でも確実に到達できないことはもとより、同時充電中は合計でも充電電流は25A少々~約45Aまでの間でしか充電できない(そして45A付近で充電できることは稀)ということです。時間帯で言えば、ソーラー発電がギリギリ機能している夕方頃や、曇りや軽い雨の日だとほぼ半日、最低の「25A少々」という状態が発生し、その条件の時に発電効率が最も悪い、という訳です。

 

で、じゃあ逆に「この走行充電器で可能な限り発電効率を最大化できるソーラーパネルのスペックはどれくらいか?」を考えてみますが、最大25Aに稀にでも到達するためには、発電効率80%で最低でも300W以上を発揮できるもの、つまり375W分以上のソーラーパネルが必要ということになります。

 

しかしこれでも、好条件の日に限られる上に、実質せいぜい2~3時間しか最大値50Aには到達しない訳で、もう少し効率的な運用をしようと思うと、実際には最低でも450W~500W分ぐらいが推奨されそうです。メルセデスのスプリンターやフィアット・デュカトぐらいなら、車体も大きいのでこれぐらいの大きなソーラーパネルを積めそうですが、国産のバンではあまり現実的ではなさそうです…


他のハイエースやキャラバンベースのバンコンのルーフ面積から考えても、うちの320W分のソーラーパネルというのは、容量的にはおそらく大きい方で、一般的には大抵の国産バンコンは100W~200Wぐらいだと思われます。そのように考えた結果、「この走行充電器のソーラー発電の最大充電電流値の制限25Aという数値が、日本の環境では大きすぎるのでは?」という結論に至った訳です。

 

で、なんでそういう数値の設定になっているのか?というのを、この際なのでRENOGY JAPANに直接質問してみました。結果、丁寧なお返事をいただいたんですが、イマイチ納得できる返答ではなかったので、上記のように考えてこういう質問をさせてもらったということと、「最大限効率化できるような改良」についての要望も(丁寧に、そして控えめに、不満な点以外は製品として満足していることも伝えつつ)送ってみました。

 

 

内容はざっくりと、以下、要望度合が高い順です。

要望①:販売価格が少々上がっても良いので、最大50Aの範囲内でソーラーの発電量に合わせて走行充電の最大充電量を自動で調節する機能が欲しい。 → この機能があれば、すべてが解決!

要望②:そもそもソーラーパネルのスペック的にソーラー発電の最大値の25Aまで到底届かない車輌は多いと思うので、各ユーザーが設置しているソーラーパネルの最大発電量に合わせて、合計50Aの範囲内で走行充電とソーラー発電の最大電流値の割合を変更できるようにしてほしい(例えばうちの場合だと、走行充電最大30A:ソーラー最大20Aとか、むしろ35A:15Aぐらいでいいかも)。 → ①ほどではないが、天候不順な条件下での同時充電時には、充電量がかなり改善される!

要望③:せめてBT-2のアプリ上でソーラー発電のオン/オフができるようにしてほしい(エンジンを切ったら自動的にソーラー発電をオンに戻す機能も追加できるとベター)。 → めんどくさい手動切り替えをしないといけないが、無いよりはマシ!


で、これを伝えた結果、数日後また丁寧なお返事と感謝のメッセージをいただきました。開発チームにもこの内容をシェアしたそうです。それは良いとして、本題の「改良の要望」についてはというと、現在「②」のパターンで鋭意開発中とのことで、ぜひ楽しみにしといてくれ!という返答をいただきました。

 

文面をそのまま信じていいのかはわかりかねますが、もしかしたら、そのうちバージョンアップであったり新商品として改良版が出てくるかもしれません。いや、やっぱりテキトーにあしらわれただけで、出ないのかもしれません(笑)

 

出してくれるといいですけどねー…

 

 

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ということで、今回は以上です!では!