CAMPERVAN製作日記:ポータブルクーラー(アイリスオーヤマIPC-221N)という選択肢 | DIYで素人が全力でキャンピングカーを作ってみた(NV350ワイド・ハイルーフ)

DIYで素人が全力でキャンピングカーを作ってみた(NV350ワイド・ハイルーフ)

素人が無謀にもキャンピングカーを製作しました(8ナンバー登録済)。ベース車両はNV350キャラバンの中古車 グレードはDX ディーゼルターボ4WD。

時間というのは、あっという間に過ぎるもので、いつの間にやら前回の更新から1か月も経ってしまいました…

 

九州の状況を見聞きするにつけ、我々Y家の住む倉敷も経験したあの大雨の恐ろしさを思い出してしまって気持ちが落ち着かず、さらにコロナウィルスの状況も実質的には第二波の入口にいるのではないか、と思ってしまうような悲観的な状況ですが、自身は仕事が忙しかっただけでなんとか元気に過ごしております。

 

忙しいなりに、自作キャンピングカーの快適化はちょっとだけ進んでいて、断熱シェードのあまり布で、マックスファン用の断熱シェードを作ったりしました。

 

 

 

シェードといえば、銀マットを布生地で挟んでドットボタンで取り外しできるようにするY家のいつもの方法です。

 

 

 

 

 

 

 

それと、助手席のすぐ後ろの壁と天井の間にちょっとだけ隙間があったので、そこの部分に「すきまテープ」を貼って、隙間という隙間を埋めました。

 

 

 

 

これで断熱について、できることはすべてやり尽くした気がします。後は来たるべき猛暑を迎え撃つだけな訳ですが、ちょっと気になる商品が発売されるという情報を見つけてしまいました。

 

 

アイリスオーヤマのポータブルクーラー(IPC-221N)です。

 

 

 

 

 

 

ここ数年、増えてきたカテゴリーの商品ですね。ナカトミというメーカーのMAC-20と大きさ的にもスペック的にもほぼ同等の商品だと思われます。

 

 

 

 

家庭用のセパレートタイプのエアコンや窓用エアコンと比較しても設置が簡単で、50Hz/60Hzでそれぞれ2.0kW/2.2kWと、冷房能力も家庭用エアコン6畳用に匹敵しているので、けっこう売れているカテゴリーようです。

 

我がY家の手作りキャンピングカーに設置している窓用エアコン(2018年製コイズミKAW-1682 中古で¥15,000)は、冷房能力が50Hz/60Hzで、1.4kW/1.6kWなので、60Hzでの使用環境で比較すると、このポータブルクーラーの冷房能力は2.2kWということで、窓用エアコンより37.5%も優れているようです。

 

冷房能力が向上している分、消費電力も同じくらい増えているのかと思いきや、窓用エアコンとの比較では、50Hz/60Hzで窓用エアコンが580/660W、ポータブルクーラーが620/720Wと、消費電力の方は9%増で抑えられているので、数字だけでの比較なら、かなり効率も良さそうです。

 

 

で悩んだ結果、勢いで購入してみました…(財源は定額給付金です)。

 

実験してみて、窓用エアコンより冷えるようであれば置き換えしようと考えてます(ちょっとだけ奥行が大きいので、設置方法については悩むところですが…)。もし大して変化がなければ、違う用途で使うか、高く売れるうちに売り払うか、といった感じです。

 

気になる方もおられると思うので、今回のレビューが役に立てば、たとえ悪い結果だとしても報われる…と思うことにします…。

 

少々期待を込めた予想では、冷房能力が上がったことで、キャンピングカー内の冷却にかかる時間が短縮され設定温度への到達も早いはずなので、コンプレッサーが断続運転しながら稼働する間隔が緩やかになり、結果的に消費電力も抑えられのでは?と考えています。よって、窓用エアコンと比較しても、キャンピングカーのサブバッテリーでの連続使用可能時間にはそれほど影響しないのでは?という感じです。

 

で、さっそくキャンピングカーに仮設置して実験開始!といきたいところなんですが、最近は雨が多くて気温もそれほど上がらず、実験に適した環境ではないので、とりあえずどんなものか、本来想定されている正しい設置方法で、家の中に設置してみました(部屋の広さは8畳ほど)。

 

 

付属の窓パネルという部品(3つの部品を組み合わせて使用)を使って窓の一部に排気口を取り付けます(プラスドライバー1本でできます)。窓の高さに合わせて調節できる仕組みになっています。とりあえず今回は仮付けなので隙間は埋めません(隙間テープも付属しています)。排気口へは排気ダクトの蛇腹を伸ばして捻じ込むだけでした。

 

 

湿度が高い環境では、背面のドレンにホース(付属品)をつないで排水させた方が良いようです。背面のコンプレッサーからの排熱で、内部に貯まった水を蒸発させる仕組みのようですが、梅雨時期や湿度の高いときはとても追いつかなので、最初からドレンホースで排水させる方が良いと思われます。

 

風量3段階(弱・中・強)の「強」、設定温度16度で連続稼働し、吹出し口の温度を計測したところ、15.7℃の風が出ました。

 

 

窓用エアコンでは16.5℃だったので、冷風の温度はそれほど変わらない感じです。ただ吹出し口からの風量は、窓用エアコンと比較してもかなり多いので、空間全体に冷風を行き渡らせる効果は高そうです。

 

詳しいことはわからないですが、吹出し口の冷風温度にはそれほど差がないので、冷房能力37.5%増の効果というのは、冷風の冷たさだけではなく、風量等も含めた総合的な能力で表される数字ということなんですかね?(部屋の温度が下がってきて吸い込み温度も下がれば、それに応じて吹出し温度ももっとの下がるかもしれません)

 

ということで、とりあえず仮設置での実験結果はこのような感じでした。

 

窓から排熱しながら部屋を冷やすという製品本来の使用用途としては、窓用エアコンと同等かそれ以上の能力はあると感じました。加えてポータブルなので違う部屋にも移動できたり、冷やしたい場所に吹出し口を直接向けて冷風を届かせることもできるので、その点はメリットかと思います。暑い時期だけ出してきて、時期が終われば閉まっておけるという手軽さも利点ですね。

 

ちなみに音は窓用エアコンと同じぐらいうるさいです…。ただ、窓用エアコンでは顕著な、コンプレッサー稼働時と停止時のガコンッという音は、このポータブルクーラーの方がかなりマシな気がします(ほとんど聞こえないぐらい)。

 

結果からみると、本来の使用用途でもクーラーとして十分、使い物になる代物だと思われます(我がY家の場合はキャンピングカーに設置することが前提なので、多少、基準がおかしい気もしますが…笑)。

 

実際にキャンピングカーに設置してみないと、はっきりとは判断しかねる結果ですが、総合的な性能向上による変化に期待しつつ、また猛暑日にでも運用試験をしてみようと思います。

 

 

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コロナの状況もよろしくないので、今夏の旅行は自粛するか、状況が許せば県内や近県で釣りや山歩き+車中泊か、少なくとも何かアウトドア活動ぐらいはできれば良いですけどね…

 

今回はこの辺で。では!