壽 新春大歌舞伎 夜の部 ザッと感想文 | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン

 今日はPCで入力したものを貼りつけます。
 今日、やっと筋書きを開いたら、口上の並び等は筋書きに書いてありました。
 あと、一晩寝たら、すっかり記憶が飛んでました。ごめんなさい。
 昼の部の“雙生隅田川”は、後日にUPします。

 

【源平布引滝 義賢最期】
 本日、二度目のごめんなさいです。やはり寝てしまいました。幕開きから10分くらいは起きていたと思うのですが、その後はウトウト……

 何度か目は覚めるのですが、頑張っても、舟を漕ぐと言うよりも、完全に俯いていました。

 右之助さんが、身ごもっているお腹の子を守り抜こうとする姿や、米吉さんの綺麗な姫姿、市蔵さんが演じた農家の爺が面白かったことは憶えているのですが。
 この演目にも小さなお子さんが出演しますが、二代目右近ちゃんではありません。
 
【口上】
猿之助さん
猿翁師匠は人材育成に力を入れていたので、右團次襲名をとても喜んでいる。
昼の部も観に来て下さい。
 
男女蔵さん
本来なら父が来るところですが、他所に出ていて来れないので、代わりに自分が座っている。
芸の上では似ているので、右團次さんは親戚になる。
 
中車さん
内容は既に記憶から飛んでいるのですが、話の途中、私も終わったと思っていたら、まだ続きました。
右團次さんも一度、頭を上げかけるも、話が続くと分かり、再度、頭を下げていました。
 
海老蔵さん
81年ぶりの右團次復活。
四ノ切を演りたいと思い、故團十郎さんに話したら了承を得られたので、猿翁さんの所へ行くと、了承は得られたものの、実際の指導は右近さんだったとのこと。

【錣引】
 伏屋姫を演じる米吉さんと、木鼠次段太を演じる九團次さんの二人だけのシーンが面白いし、見ごたえがありました。

 
 この演目も最後に、右團次さんによる花道の立ち回りがありました。
 
 美味しい所で戻ってきた寿猿さんの平経盛役を観て、格好良いなぁと思いつつ、今回は両足を縛られることは無いのねと、余計なことを思い出した私。
 
 “錣(しころ)”は、兜の左右や後ろに垂れているもので、それを引っ張り合ったら、千切れてしまったくらいの強力の持ち主二人が戦場での再会を約束して、別れるお話です。源平の平家方の物語です。

【黒塚】
 閨(ねや)→寝屋の意味と、家の奥の方にある部屋という意味の二つがあるようです。
 私の今回の解釈は家の奥の方にある部屋と解釈しました。
 
 山伏が門之助さんと中車さんで、阿闍梨が右團次さん。強力が猿弥さんで、内容のせいか、猿弥さんにしては控えめなお芝居に見えました。
 
 そんな猿弥さんが、猿之助さんが演じる老女が、
 「見ちゃダメよ」と言った閨の中を覗いてしまい、物語が転換します。
 
 阿闍梨と強力に閨の中の様子を伝えるのも猿弥さんなら、月明かりの中でご機嫌良く舞う老女に、本人と気付かず、閨の中を見たと言ってしまうのも猿弥さんでした。
 
 右團次さん、門之助さん、中車さんの三人同時での動きがとても綺麗で、背中合わせで三角になっている時の姿勢や立ち位置の美しさは一階では気づいて貰えないところ!
 
 この三人が猿弥さんの話を聞いて鬼女に化けてしまった猿之助さんと闘うと言うか、鬼女の魂を鎮めようとするシーンも動きが、迫力があるけど、やはり動きが綺麗で、もうオペラグラスでガン観していました。
 
 そして、従兄弟の絡みがとても嬉しく思えたのでした。歌舞伎ファンの私として、やはり澤瀉屋についてのイヤな話を耳にすることは、不快でしかないので。
 
 それから、今回もですが、本当に中車さんは努力の人だなぁと思いました。そうでないと、“黒塚”でのあの動きは出来ないと思うのです。勿論、指導する人も熱意を持って指導されているかと。
 
 猿之助さんの糸繰り唄の場面もとてもステキでしたが、それよりも私は猿之助さんのお化粧に驚いていました。
 
 本当に猿之助さん?と、オペラグラスで、しばし眺めていた程に別人が演じているようにしか見えないのです。それが鬼女になった時には、一層、他の人では?という程、顔の輪郭や彫りが普段と異なって観えました。
 
 この演目も花道を使います。なので夜の部は、私の経済力だと二階か三階の右席が正解でした