❀  婿舅  Ⅲ  ❀ | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン


ピンクのポンポン★87-3

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏のソロツアーで止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。

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 和室の客間から出ると、いつもの広い居間へ通された。

 仕切り戸で台所と分けられてはいるけれど、その日も台所と居間の仕切り戸は開けられていて、ダイニングテーブルにはたくさんの料理や器が用意されていた。

 そして、いつものお約束の様に、頃合いを見はからった様に、近所に住む親族がお祝いにとお酒やお菓子を持参して駆け付けたのだった。



 帰りの車の中で、母が車を運転しながら言った。
 「お兄さん夫婦が同居していなければ、あなたが婿養子に行くのかと勘違いするほどの歓迎ぶりだったわね」

 「普段からあんな感じだから、新婚の間くらい、静かに過ごせそうで良かったよ」

 「本当、そうよね。お父さんも私も、あなた達と同居する気はないけど、なるべくなら、近くに住んで欲しいのよね」

 「何度も言ったけど、それは大丈夫だから」

 「でも、あれだけ賑やかな環境で育っていると、地方へ行って二人暮らしに耐えられるのか?」
 助手席に座っていた父が、急に口を挟んだ。

 「あら、それは覚悟しているんじゃない?」と、僕の代わりに母が答えると、父がもう一つの心配事を口にした。
 「しかし、婿養子って、あんなに家の中での扱いが悪いものなのか? あちらのお父さんに、もう一度、ちゃんと挨拶をした方が良いんじゃないか?」

 「うん、分かっている」
 僕はミラー越しに助手席の父の顔を見ながら返事をした。


 彼女の実家で催された宴席で、僕と両親は彼女の曾祖父と祖父母、そして親族に囲まれて、結局、義父となる人とは言葉を交わすことなく家を出て、車を発車させていた。

 両親が何度か、少し離れた所に座っていた義父となる人に話しかけようとする度に、他の誰かが両親に話しかけて、挨拶すら出来なかったのだった。


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 辛さ10倍のスナック菓子を食べてみたら、以前の辛いだけの味ではなく、コクのもある辛さでした。

 クセにはならないけど、辛い(T◇T)


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