長い時間の流れの中で【118】 1・17 別離 | ぴかるんのブログ

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ピンクのポンポン

ピンクのポンポン★80(80-118)



※阪神・淡路大震災を源とする物語(フィクション)です

 尚、ピンクのポンポンの時計は、今も去年の夏の代々木体育館で止まったままなので、登場人物が過去の出来事を考える時、1年の時差が生じますので、ご了承下さい。


§☆§★§☆ V⌒⊥⌒V ☆§ ★§☆§

 東京へ来て一週間目の日、私と妹は母の実家に近い小学校へ通うことになった。正式な転校の手続きが取られていたのかどうかは分からないけれど、母から、
 「明日から学校よ。ずっと家に居ても仕方がないし、勉強も遅れてしまうから」と説明された後、新しいランドセルを買いに、再び、デパートへ出かけた。

 幸い、同じクラスに地震で被災して東京の親戚の家で暮らしているコが居たので、心強かったけれど、言葉が違うせいか、クラスの男の子達から、よくからかわれた。でも、言葉で何か言われること以外は、遊び友達もできて、最初は心配していた母も、ある日、帰宅して、
 「ただいま!」と声を掛けると、お帰りなさいではなく、
 「神戸の頃と一緒で、最近、楽しそうね」と本音を漏らしたのだった。妹は内気なせいか、私よりも新しい学校へ慣れるのに時間がかかったようだったけれど、私の新しくできた友達とも遊ぶうちに、よく笑うようになった。


 そんなある日、母から父との離婚を告げられた。まだ離婚はしていないけれど、離婚するつもりでいることと、私と妹がこのまま、母と暮らす意志があるかどうか?の確認だった。
 祖父母も伯父も同席はせず、使わせて貰っていた母の実家の客間で、三人だけで話をしたのだった。

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<(_`_)>
{ 昨夜、やっと前回の
ブサイクまで辿り着きました

好みとかの差だとは思うのですが、
私は
三位の千賀君パターンが
一番

コメントにも出てたけど、
あんな男性、何処にいるの?
 ]