皆さま、こんにちは。こんばんはニコニコ

 

今日は木材(スギ)に関するお話をしたいと思います🌲

 

木には『心材』『辺材』と呼ばれる部分があり、次のような違いがあります。

 

・『心材』…木の中心に近い部分。辺材に比べて強度が高く、腐りにくい。家の柱等、建物を支える骨組みとなる部分に使われる。

・『辺材』…木の樹皮に近い部分。心材に比べ水分が多く腐りやすい。白くてきれいな木目を活かして仕上げ材(※)として使われたり、割箸に使われたりする。

 

(※仕上げ材とは…)

建物の内外装に使われる直接目に触れる部分の表面材料。

床や壁、天井には耐久性・強度のある部材が「下地材」として目に見えない部分にあり、その上にデザイン性のある「仕上げ材」を貼り、防腐剤等の塗装をして見た目をキレイに仕上げている。

 

 

スギに関しては「心材」と「辺材」で色の違いがはっきりしているので、分かりやすいですね。

樹種によっては色がほぼ変わらず、境目がわかりにくいものもありますし、逆に心材の方が腐りやすく辺材の方が強い樹種もあります。

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スギは伐った後、「心材」の色が赤~淡いピンク色のようなものもあれば、こげ茶~黒色のようなものもあり、個体によってこれだけ違いが出てきます。

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この色の違いは、心材に含まれるフェノール性物質等の微量成分の違いによるもので、濃い方が成分量が多く含まれており、一般に抗菌性が高く、シロアリや菌に抵抗力があることが報告されています。

 

スギの心材は、色が薄い方も濃い方も耐朽性(腐りにくさ)は優れており、外国産の木材と比べてシロアリにも強くカビにも強いことが実証試験で明らかになっています。

 

また、心材の濃いスギの方は根からカリウムを多く吸収しているという結果もでており、地質・土壌環境の影響も木の色に影響していると考えられていますが、まだまだ解明されていない部分も多くあるようで今後の研究の発展に期待したいです✨

 

木材業界では、心材部分が赤~淡いピンクの方が好まれ、黒っぽくなるほど価格が下がります。

理由は、“デザイン的にキレイじゃないから” ということなのですが…💧

耐朽性で見ると色の濃い方が優れていることになるし、いろんな色があっても面白いと思うので、黒いスギもぜひ人気が出てほしいものですおねがい

 

最後に先日搬出した丸太。

ほぼスギ材なのですが、1つだけヒノキが混ざっています。

 

さてヒノキはどこにあるでしょうか🤔?

 

 

 

 

 

正解は…

 

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コチラ!(赤色↓)

 

先述したように樹種によって違いがあり、ヒノキは心材と辺材の差が少ないです。

が、機能性は同じく心材の方が強度も耐朽性も強いですし、ヒノキの方がスギよりもさらに水に強く腐りにくい、防虫・抗菌作用も強い優れものです✨

※写真ではわかりにくいですが、実際ヒノキの心材の色はもう少しピンク色をしています。ヒノキも個体によって心材の濃さは変わります。

 

普段何気なく見ている木造建築や木製品でも樹種による機能性の違い、国産・外国産の木材の違い等を知っていくと今までと違う目線になって、お買い物もさらに楽しめるかもしれませんね♪

 

 

今回参考にした試験資料はコチラ↓

 

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