とってもこわい。

こんな気持ちになるのなら、ずっと海底にいれば良かった。

いつもそうだ。僕は昔から、現実を見つめる事ができない人間だった。自分のアラが出てくるとそれを隠そうとして、抽象に逃げて。そして、答えのない課題を解こうとするんだ。答えを見るのがこわいから…。

でも、今少し違う。【現実を受け止める事ができない自分】をようやく見始めた。ずっとこれを避けてきた。自分は違う。考え方や価値観の違いだし、考えても仕方がないと片付けてきた。でも、今は違う。『逃げようとする自分。情けない自分。弱い自分。繊細な自分。』それをちゃんと見る。別の言葉で誤魔化さない。違う努力で逸らさない。

あの"海底"に沈んだ頃。おんなじような体験をした。突き付けられたんだ、現実を。それが今年の始め。そこからこの一年。一歩一歩。少しずつ。半歩半歩。大切に、丁寧に生きてきた。そうして、海面にようやく戻ってこれた。海底から海面に浮上する時、学んだ事は『感謝』と『幸せ』だ。


結局僕は、一人でなんかなんにもできなかった。そんな人になりたかった。成功者と言われる人を目指した事もある。でも、それは到底無理だった。それを知り、去年の年末に病伏せた。そして、気がついたら"海底"にいた。でも、その海底に心ある人がたまに遊びに来てくれた。海面の事や、私の海底での暮らしの話をしたりして、楽しかった。


心ある人は、海底から出そうとせずに、ただ通い続けてくれた。そのうち、僕の心が海面をもう一度見たくなった。そこでまた、心ある人に出逢い。その人は僕と並走してくれた。今もそうだ。僕はここで、積み重ねて行く事を学んだ。それが、自分のペースでいい事も知った。


少しづつ、一人で歩けるようになった僕は、また心ある人に出逢い、感銘を受けた。その人たちは、僕が行きたい世界を見せてくれた。そしてその手を差し伸べてくれさえした。


僕は今、自分サイズのチャレンジを、苦悩しながら、または喜びを感じながら、いずれも幸せの中で行う事ができている。


一言にまとめてしまえば【幸せ】だ。もう一つ付け足すなら【感謝】だ。これで十分だったんだ。一人では生きていけない。でもそれは、こんなにも幸せな事だったんですね。今年一年は本当に感謝の一文字に尽きる。


とってもこわい。…んだけど…。
こんな気持ちになるなら、ずっと海底にいれば良かった。…と思うんだけど、それが全部僕の幸せの一部だ。一年経ってずいぶん変わった。皆々様のお陰様。来年は、僕が誰かの影となり、誰かの光を支えられる年になればと、切に思う。