少人数指導の話は初日にもあったのですが、具体的には誰からも何も言われていません。
普通は・・・・。組織的に、計画的に実施するのではないでしょうか。どのような目的で、どのような効果を期待して、どの学年で、どの教科で、どの単元で、どの時間に、どのように実施し、保護者にどう説明し、どのように検証するか、また、教育委員会にもどのように実施計画と報告を提出しているのでしょうか。
校内に少人数教室はあるのです。ところが、使い方は「空いていたら使う」という形式らしいのです。少人数教室の時間配当は無いようです。では、少人数担当がいないのかと言えば、いるみたいです。名目上はいても機能していないようです。無組織、無計画ですね。これでは効果をあげることは期待できません。昨日のブログで書いたように、「行きたい人は行く」の形式では、全く機能していません。
以下は、私が即興で作る、教頭への提案文書です。教頭でだめな時は校長に提出しましょう。
効果的な少人数指導について。
少人数指導は、1人の教師が少ない数の児童を指導することによって、より個々のニーズに合った指導をすることで、より学習意欲を高め、より学力の定着を図るものである。
このため、校内で次の点に考慮して少人数指導を行わなければならない。
1.計画的な指導
本校の児童の実体:
少人数指導を実施する目的:
個に応じたきめ細やかな指導を通して学力の定着を図り、学校全体の学力向上を図る。
個に応じたきめ細やかな指導を行うために、能力別学級編成を行う。
少人数指導を行う学年:
5年を中心に、3年・4年・6年
少人数指導を行う教科:
算数
少人数指導の実施形態:
1学級2分割
発展コース:より発展的な問題に挑戦するコース。
基礎基本については簡単に取扱い、発展問題を多く解いたり、他の児童へ解き方説明に時間を多く使うコース。
充実コース:学力をより定着するコース。
知識等を確実に習得させる反復練習等により多くの時間を割り当て実施し、確実な学力定着を行うコース。
2学級3分割
発展コース:(上記)
中間コース:
充実コース:(上記)
分割は均等でなくても良いが、あまり過度に人数が異ならないように分割すること。
希望を加味した能力別学級編成で実施。
プレテスト(既習内容の定着度テスト)を実施し、その結果とコース案内とで、保護者と児童が相談し、どのコースを選択するか希望を提出する。
各担任は、その希望を勘案しながら、児童の学力を判断してコースを決定する。参加コースは各単元の少人数指導が始まるまでに保護者に連絡すること。
各学級担任はコース毎の名簿を作成する。
単元毎に学級編成を実施する。
教科の評価について:各学級担任
少人数指導実施の効果検証
テストによる検証
教員アンケート
校内独自の児童アンケート
校内独自の保護者向けアンケート
指導場所の確保
教材・教具の確保
2.組織的な運営
少人数指導担当教員の配置(校務分掌・役務分担表への位置づけ)
少人数指導担当教員の役割
学校全体の少人数指導のカリキュラム・進捗状況の把握、各学年間の連絡・調整。
各学年の少人数指導のカリキュラムは各学年で作成する。
少人数教室の配当・調整
保護者向け文書の発行
目的:校長、学校便り等で
少人数指導学級編成について(全体計画):少人数指導担当教員
各単元の学級編成保護者向けアンケート:各学年。
テンプレートは教務主任が準備。
効果検証アンケート:教務主任
こんなもんでどうですかねぇ。
こんなのを今頃作らなければならないのが痛いです。しかも非常勤職員が作ると。