弱いものが弱いものを責めて得をするのは誰? | 吐き出させていただきます♪

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基本、日々の愚痴です。
もしかしたら、それ以外のことも書いてるかも?

スージー鈴木さんの本をさらっと読みましたが・・・結構来ますね



読んでて悲しい話でもないのに涙腺に来る

彼のご両親って学校の先生だったんですね

今って格差がどうのこうのというけど

私が子供のころのほうが見た目で

あの子の家はうちより裕福だの

うちより貧しいというのは子供から見ても何となく感じてたし

貧富の差は感じ取れてた?

でも、実際は今のほうが格差は広がってる?

で、冒頭から小学生時代に父子家庭のクラスメートが

急に学校に来なくなり夜逃げだろとクラスで盛り上がった話から・・・

はっきり言って子供でも分かるような

貧しいだろうと思われる家族であったと

で、家に帰り嬉々と親に夜逃げの話をしたと

そうしたら、スージーさんの父親

学校の教師ですね

ちなみに彼の父は京大卒のかしこですが

家庭の事情で教師になったと書かれていた

その父が

『なんで夜逃げだとわかる?』と問われ

彼の生活環境などからそうだろうと

『それは状況証拠でしかない

仮に夜逃げだとして

そのクラスメートはどんな気持ちだっただろうか』と

『うちだって裕福なわけではない

父さんも母さんもあんなに働いてるのに

なのにお前はその少しの優越感に浸ってる

貧しい人間がより貧しい人間を責める

弱いもんが更に弱いものをいじめる

それでいいのか?』と言われ

スズキ少年は泣いてしまう・・・

私もここで涙が出ちゃった・・・

本当にそう思う・・・

しかし、話はそこで終わらない・・・

『戦後日本はずっと貧乏だった

今でこそ一億総中流なんて言うけどまだまだ日本は貧しいと思う

それはなにかがおかしいから

だから、もう一度言う

弱いものが弱いものをいじめる

それで得をするのは誰や?』

『とにかく彼がどんな気持ちで出ていったのか?

それを考えることが一番大事』と

おそらく70年代後半から80年代前半頃の話でしょうね

思想的にもちょっと左な感じはするが

個人的には彼に父親の言動に共感したから

読んでて涙が出たんだと思う

逆に今はどうなんだろ?

見た目で貧富の差は分かりにくくなった

では、国民は豊かかと言われると・・・

本の中に出てくる彼の話を読むと

テレビで見てる彼からは決して想像できない話の宝庫で驚いた

軽い気持ちで読んじゃったが・・・

結構、重い内容に・・・

今の日本のこの状況

誰が得するんですかね?