オイリュトミーの時間に~5年生 | 名古屋シュタイナー土曜学校  山里の森

オイリュトミーの時間に~5年生

オイリュトミーの担当の先生より、

5年生のある日の授業の様子を伝えていただきました。

この日は、都合によりオイリュトミーが2コマ続けてありました。


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5年生2コマオイリュトミー、
ということで
低学年の方は、いったい2時間も何をやるのだろう???と
思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん5年生も。
中身を少しお知らせしますね。

時間割変更や連休の渋滞などもあり、
子どもたちはばらばらと集合。
眠くて不機嫌な子や
今日は2時間か....と
つぶやく子も。

はじめの一こまは、普段の授業。
いま、星形を動いています。
毎年思うのですが、
5年生にぴったりの内容です。
「みんなも一人ひとり星なんだよ!」というと
「え~!」といいながらも 
心では『そうだ』とつぶやいているような子どもたち。
難しい課題が次から次へと加わりますが、
次々こなしていきます。
むしゃむしゃ食べている感じ。

さて、一コマ目無事終了!?

「次の1時間、やりたいことある?」
提案は二つ。
・棒を回して 川村先生の音楽が止まった時に持っている人が
 輪の中に座る。
・お手玉を かごの中に入れる。

まず、棒回しから。
単純なのに なんだか楽しそうな子どもたち。
いろいろ加わって
自分の体の周りを回してから渡したり、
最後は投げるところまで。

そこから
オイリュトミーの棒投げへ。
短短長のリズムで
向かい合った人に渡す→最後は投げる
いろいろな友達と向かい合って。
最後は、短短長に長短短のリズムが重なるところまで。

相手に寄って投げる力を変えたり、
まっすぐ投げたりするのはかなり難しい。
子どもたちはかなり集中。

時間の最後は、お楽しみ! 
お手玉のかご入れ。

こうして2コマも無事終了。

「何だか 今日は短かったね。
 2時間だって言っていたのに。」
「こういうのを集中っていうんだよ。」
「ふうん。」


時間の質についても
少しずつ感じていけるようになった子どもたちでした。


こんなオイリュトミーの時間で
なくてはならない人は?
そう、伴奏の川村先生です。

ほとんどしゃべらず。
子どもたちも存在に気がつかないことも。
「えー! いつきたの?」
(はじめからいたのに)
ということもしばしば。

いつも黙って
私と子どもたちのやり取りに
聞き耳を立ててくださっています。
次はこれか、こんな感じで。

「じゃあ、これいこう!」
さっとぴったりの音楽が響きます。

弾いていないときも
ぼーっとなんかしていられません。
いつ何時、何が来るかわからないのですから。

伴奏の先生がお休みで
伴奏の音がなくて動くときに
低学年の子どもたちがよく言う言葉。
「調子、狂う!」
思わず笑いそうになりますが、
まさにその通り。
伴奏の先生は、
オイリュトミーの流れを
一緒に作ってくださっているのです。


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