アキレス腱を断裂したのは2020年7月25日。負傷した当初は、「3ヶ月もすれば元通りになるだろう」と思っていた。それが手術になり、リハビリが始まり、10月になり、装具が中々外れず・・・という経過を辿り、「ひょっとすると、これは長丁場になりそうだぞ」と覚悟し出した。

 

11月になり、術後3ヶ月経っても「終電ダッシュ」なんてまさか、まさか。整形外科の主治医の女医さんに「術後1年は経過観察します」と1年観察宣言。リハビリの先生(こちらも女医さん、美人です)からも、「『飛んだり跳ねたり』までは、1年単位でかかる」と言われる始末。

 

師走に入り・・・通院、まさかの越年ほぼ決定。患足の「親指で蹴る力」、「脹脛・太腿・臀部の筋肉」、遂に年内には戻らなかった。このところ、リハビリの中心は「爪先立ち(患足が健足と同じにできるよう)」、「綺麗な歩行」に移っている。筆者の「爪先立ち」の現況:

 

患足(どちらが患足か判りますよね)の踵が、まだ健足の半分程度しか上がらない。毎回、美人のリハビリの先生から、「もっと左足(患足)の踵を高く上げて!高く、高く!」と叱咤を受ける。

 

歩行についても、受傷前の状況には戻っていない。音楽活動に復帰して幾人から、「あれっコージさん、左足(患足)を地面に付けるとき、まだ身体が沈みますね」と指摘を受ける。当然リハビリの先生もお見通しで、「踵から足全体で地面に付けて、最後は親指の根元で地面を蹴って、足の裏全体を見せる。まだ足の裏が見せられていないわよ」と叱咤を受ける。

 

そして本日の通院。コロナ第3波の影響か、リハビリの先生たちもフェイスガードや医療用手袋を装着し、必死の感染予防だ。「今日も『非接触型』のマッサージだろうなぁ」と思っていたら、さにあらず。超音波、電気、手揉みのフル・コースでのマッサージだった。

 

「状態はどう?」と、まず先生は心配そうに筆者の傷口を覗き込む。


筆者が靴下を脱ぎ、傷口を見せると「あぁ腫れは治まっているわね」と、今度はマッサージがてら触診を始める・・・傷口を押されると、まだ痛いのだ。

筆者「うっ・・・」

先生「痛い?傷口の上?どんな感じで」

筆者「う〜ん...『チクッ』かな」

先生「瘡蓋を剥がされるような痛み?」

筆者「はははっ!凄い例えですね(笑)」

 

先生は傷口と筆者の痛みの状況を確認した後、超音波マッサージから始める。先生、最近は傷口の直上からも、マッサージを施すのだ。当然、傷口のある部分が「瘡蓋を剥がされるような痛み」に襲われる。筆者はうつ伏せで、またもや脂汗垂らしてひたすら忍耐だ。

 

次に手揉みでのマッサージを施してくれるが、「瘡蓋を剥がされるように痛い」と訴えている傷口のある部分を、両手の掌で思い切り上下に動かすのだ。当然、痛い・・・が、これ、ひょっとして「癒着剥がし」だろうか?以前も先生は、「癒着」について筆者に言及したことがあった。

 

電気マッサージを施した後、先生はリハビリ運動の指導に移るが、先ほど記した「爪先立ち」も「綺麗な歩行」も、患足の親指の根元がポイントなのだ。そして、親指の蹴る力を取り戻すために、親指を動かすフォームに気を付けるよう指導を受けた。

  • 「爪先立ち」は、膝を内側に絞り気味にして、親指の根元だけでする感覚
  • 「綺麗な歩行」のため、親指の根元で蹴り出す練習(動画参照)


 

本当に、復活への道は遠いなぁ。。。リハビリの先生、可愛い顔して(おじさんに)ダメ出しばっかりだよ。でも、こういう時こそ、諦めないことが大切かなと思う。何とか、気持ちを強く持ち続けて、リハビリを継続しないと(はぁでも、折れそうだ)。