~ 利き酒のつもりが、いつのまにか大酒を飲んでいた“とある”出来事!!
住 所 秋田市山王1-7-3
TEL 018-853-1378
営業時間 18:00~23:00
(入店 21:00まで)
定休日 日曜日、祝日の月曜日
ぬかるむ雪道に苦戦しながら、いそいそと。目指すは、秋田市役所裏辺り。
瀟洒な扉の中では、調理白衣姿がビシッと決まるご主人が迎えてくれる。
とりあえずの「瓶ビール600円」に、「あん肝味噌漬け」「薄味塩辛」「なめこおろし」のお通し3品は、日本酒へと誘(いざな)うものばかり。
お品書には、県内外のご主人こだわりの日本酒が揃う。中でも、香川・琴平の「悦凱陣(よろこびがいじん)」が2ページにもわたり、冷蔵庫1台をまるまる占拠。
その光景に触発され、今宵は、“お米”の違いによる「悦凱陣」を見極める“ひとり利き酒”に、いざ挑戦!!
1杯目は「悦凱陣 山廃純米 花巻亀の尾(半合)700円」。“凱陣”らしい香ばしい味わいの中に、奥深い旨みが感じられ、まさしく“亀の尾”。
その芳醇な旨みを堪能していると、クエ、マグロ、活だこ、甘エビの「刺し盛り」と「タラ白子のポン酢」が登場。
今夜は、お通し3品の他、お刺身や焼き物などに加え、握り6貫が付く「おつまみ付き握り5千円コース」を予約済み。
お酒のペースも上がり、2杯目は「悦凱陣 山廃純米 赤磐雄町(半合)800円」。キレのある酸味。濃醇旨口。これぞ“雄町”の神髄!!
こちらも一気に空になり、「悦凱陣 純米 オオセト(一合)1、000円」をお願いする。持ちの悪さに、ここで、半合(グラス)から一合(片口)に。
“オオセト”は香川県のみで栽培。その初体験の酒米は、ガツッとくる味わい。ご主人が「一番、“凱陣”の個性が出ている」と教えてくれる。
焼き物は、「ムキガレイの西京漬け」。
合わせるのは、「悦凱陣 純米 阿州山田錦(一合)1、600円」。“凱陣”の骨格を残しながら、“山田錦”らしい品格漂う飲み口。
いよいよ「握り」。
宮城・塩竃産の「アブラバチマグロの中トロ」(写真上)に続き・・・。
ふと気が付けば、目の前に、「煮穴子」の握り1貫。そして、「これが、締めになります」とご主人。
伺えば、「悦凱陣 山廃純米 信州美山錦(一合)」「悦凱陣 純米 丸尾神力(一合)」「悦凱陣 純米吟醸 五百万石(一合)」と完飲し、既に6合の勢いとか。
我が“ひとり利き酒”は、日本酒の味どころか、食べた握りも、何杯飲んだかも記憶がぶっ飛ぶ、散々たる始末。
全くもって、“もったいない”としか言いようがない“とある”出来事。