~ 絶景で絶品な料理に、圧巻な居心地の良さ!!
住 所 京都市下京区中野之町185
TEL 075-353-1113
営業時間 18:00~24:00
定休日 木曜日
“烏丸通り”から、“松原通り”を西に少し入った“室町通り”辺り。京都通なら、これで迷わず行けるはず。
果たして、ぐるぐる回って、予約時間に、ギリギリの到着。
モダンな、ガラス張りの明るい店構え。揺れる暖簾には“千鳥”が舞う。
お店に入ると、店主と若い衆たちの「おこしやす~」の声。白木のカウンターはゆったり広く、お店全体に、落ち着いた温もりが感じられる。
瓶ビールをお願いし、いただく「お通し八寸」(写真下)。これは、予約したお客だけに提供されるもの。その名のとおり八寸大の木盆に、豆皿や小鉢が並ぶ。
だし巻きや笹寿司、和え物、蒸し物、揚げ物など、どれも手間を惜しまぬ逸品。「どれにしようかな~」なんて、迷い箸も、また楽しい!!
和紙のお品書きは全6枚。日本酒のお品書きに並ぶ12銘柄のうち、秋田のお酒が「雪の茅舎」「山本」「刈穂」と3銘柄も。なんともうれしい限り。今宵の日本酒は、京都の地酒「澤屋まつもと 純米 800円」から。
「お造り盛合せ 1,950円」(写真上)もお願いする。活き鱧(ハモ)、天然鯛、ブリのお刺身3種に、鯖寿司、魚そうめんとオクラの寒天寄せものる。その3Dな盛り付けは、かの“桂離宮”の庭園を彷彿させる風情。
しばし見惚れ後、いただく活き鱧は、ほのかに甘く、しっとりとした旨みを湛え、今までの鱧とは、全く別物の美味しさ。今まさに、鱧に開眼!!
肉厚鯖の見事な断面。その鯖寿司は「何もつけないでお召し上がりください」とのこと。醤油漬けという鯖と寿司飯の間にはシンプルに刻みワサビのみ。一口ほおばれば、渾然一体となった旨みが、なんとも上品な味わい。今までいただいた鯖寿司の中で、間違いなくトップ級!!
「澤屋まつもと」に続く、2杯目の日本酒は、お隣滋賀県の「七本槍 純米 850円」。こちらのお酒も、綺麗な酸と米の旨みを感じるふくよかな味わい。
店内は、ほぼ男女の二人連れ。それも、洒脱な大人のカップルが集う。
隣で、仲睦まじいお二人が「おいしい!」を連発している蒸し焼き風の卵料理。その匂いにつられ頼んだ「海鮮和風グラタン 1,350円」。
卵生地の中には、アワビ、海老、ホタテ、キノコ類がゴロゴロ。濃厚で滋味深いアワビの旨みがギュッと詰まっていて、思わず「おいしい!」が出てしまう!!
3杯目の日本酒「花垣 純米 800円」も空になり、芋焼酎「佐藤黒 550円」をロックでいただく。
ご主人を筆頭に、若い衆のひたむきに調理する姿が、マジでかっこいい!!
目で楽しみ、舌で喜び、肌感でおいしさが分かる。紛れもない京の名店!!