~ 酒をおいしく飲むとは、「こうである」と教えてくれるお店
住 所 秋田市中通5-5-39
TEL 018-831-5665
営業時間 18:00~23:00
定休日 日曜日
お店が移転して、初めての訪問。
あまりの人気に振られ続け、「いつ、空いてますか?」という作戦に変更し、ようやくの探訪。
カウンターには、女性二人組や若いカップルなどが占め、奥のテーブルは、若者の団体や女性グループらで賑わう。テーブル席が、ゆったりとくつろげるように配置されている。
瓶ビールを注文すると、出てきた「お通し6品セット」がとにかくいい!!
まずは、枝豆。産毛が痛いくらいのサヤの中身は、ずっしりとして、味が濃厚。まぶっている塩の塩梅からが違う。
ポテトサラダを一口食べると、中に秋田特産の漬物「いぶりがっこ」が潜んでて、おもわずニンマリ。そして、ぷるっぷるの「生じゅんさい」、「バイ貝」と「鶏ハツ」の煮付け、「卵の黄身味噌漬け山椒添え」という趣向を凝らした酒肴。呑み助の目尻が下がる。
早くも、日本酒「阿櫻 夏純吟(一合)600円」を注文。夏向けの切れ味鋭いお酒は、スイスイはかどってしまう。
本日のお刺身から、「鰯刺し500円」をお願いする。しゅっとした秋田美人が持ってきてくれた鰯刺し(写真)は、これまた、見事な色合い。すり鉢状の渋い器の中で、鰯と戯れるのは、ネギ、小ネギ、ミョウガ、そして、紫色の食用菊「もってのほか」。それに、黄色の生姜と緑深い木の葉が添えられている。
おだやかな雰囲気のご主人は、黙々と料理を作り上げ、若い女性スタッフがキビキビと切り盛りしてくれる。
あ~、やっぱり、いいお店!!
今夜は、相当の贅沢をしようと心に決め、お店で一番高い料理「鮑とミズのバター炒め1,500円」と一番高い日本酒「角右衛門 純米大吟醸(一合)900円」を追加する。
秋田は湯沢の銘酒「角右衛門」は、ふわっと上品な旨みが広がる、辛口なお酒。
真っ白な器にのって、湯気を上げて届いた「鮑(アワビ)」は、やんわかでニンニクとバター風味が、しゃきしゃきミズと合わせると、めちゃおいしい!!
すっごい素材で、ご主人が手間暇かけて作り上げる料理。そのために存在するかのような器。行き届いた女性スタッフの接遇。そして、秋田の美酒の数々。酒飲みが望むすべてがそこにある!!
さっきから、幾人もの客人が、半分あきらめ顔で覗き込んでは帰って行く。
たぶん、今、秋田で一番輝いているお店!!