僕の世界 君の世界 2 | やまのブログ

僕の世界 君の世界 2

 僕の世界 君の世界 の続編です 続編と言っても前編と内容に繋がりはありません ただ台詞だけで構成されている構造が同じであるというだけです 今回の登場人物は私を含めて2人だけです
 予め申し上げておきたいのは今回の記事は相手の影響もあり 哲学的な部分が強く出ているのですが 実際の会話では言葉が訥々としてまとまりが悪いものです 記事にする際には自分の考えをある程度まとめています だから実際の私の台詞はこんなにかっこよく(?)はないものです
 それでは想像力を駆使してお読みいただければ幸いです

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「自分 今 鬱なんですよ 仕事の関係なんですけどね」
「今 どんな仕事してるの?」
「個室ビデオです 客のことが分からないんです DVD6本借りて60分で入る それで20分で出てきたりするんです 理解できます?」
「、、、、、、、」
「そうなると分からなくなるんですよ 自分はここで何をやってるんだろうと思えてくる」
「、、、、割り切るってだめなの? 客のことなんか知らない 俺は金を稼ぐためにこの仕事をしてるだけという感じで」
「、、、、、、、、」

「やまさんも今はあまりうまくいってないみたいですね」
「?」
「THCのこととか、、、どうしてなんですか?、、、」
「性格が合わない 大麻問題での主張は似てるんだけど人間的なところでちょっと無理ということかな」
「、、、、、やまさん 攻撃的になりすぎてるような気がするんだけど」
「?」
「今も裁判(行政訴訟)してるでしょう あれは無駄じゃないですかね 生活保護を貰いながら国と争うのは矛盾じゃないですか?」
「、、、ん~、、国を敵と考えてるわけではないんだ 公務員の一人一人を見たらいい人が多い 福祉の人たちもそうだったしおまわりさんたちも留置場から見ているとみんな人間ぽい人だった 日本人って基本的にいい人が多いよ ただ組織として考えるとおかしなことが起こったりする 私は権力の不当行使に腹が立っている そのために裁判をしてる これは大麻裁判の時も一緒だよ 大麻をネタにしてるけど本当は司法を正したかった 権力の不当行使をなくしたいのはみんなの願いのはずだし だから矛盾にはならないと思う」

「ブログにジャジャって人のことを描いてたでしょう 自分 気になってたんですけど その人は***ってバンドでボーカルやってた人じゃないですか?」
「ジャジャがバンドやってたという話は聞いてないので分からない 俺は炭鉱の町で生まれてなんたらとか AV男優までやってどうたらとか 彼は自分の不幸を売り物にするタイプだったけど」
「それ ネガティブポジティブっていうやつですよ 自分にもそういうところがあるので分かります」

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「時間ってなんだろう?って考えるんですよ 世界が目に見えるだけのものでないのは体験的に分かってるじゃないですか そうなるともう自分探しじゃないんですよね 自分探しじゃなくて疑問の答えがほしくなるんです 自分の場合 時間ってなんだろう? なんですよね」
「、、、、、、、、」
「時間って主観的にも捉えられますけど 主観じゃない絶対的な○×△□◎▽■○+▲○×△□◎▽■○+▲○×△□◎▽■○+▲○×△□◎▽■○+▲○×△□◎▽■○+▲○×△□◎▽■○+▲じゃないですか」
「、、、、難しいね でも私こういう話 好きだよ 葉っぱやりながらしたい話だな」
「ええ やまさんがこういうの好きなのは分かりますよ 言葉では理解できないものかも知れないけど」
「時間が主観的なのはよく分かる 半覚醒状態のときは時間の進み方がものすごくゆっくりだよね うつらうつらしながらいろんなことを考えていて目覚めて時計を見たらほとんど時間が経ってなかったりする 葉っぱやってるときも時間の流れが変わるしね 時空って言うじゃない 現実世界は時間と空間があって成り立っている 私たちはその中にいるわけだけど もし時間がなければ空間はずっとそこに止まったまま というか 時がなく空間だけなんて存在できるのかどうか 少なくとも時間がなければ私たちは世界を認識できない 考えるということ 私の意識が動くということはそこに時間が存在しているからだろう 意識が時間を動かしている あるいはその逆か だから私たちは主観的には個別の時間の流れを持っている それでいながら同じ空間の中で共有する時間の流れがあるということかな」

「いわゆる神様なんていない 人の言う神様なんて信じてない でも法則というものはあると思う その法則の下に私たちはそれぞれに自分自身を創り上げているのだと思う 万能の神様なんていない あえて言うならすべてが神様 私が神でありあなたが神 私たちは法則の下に自分自身を創っている最中 しかし そのことに気づいていない 気づいていない私に世界(他者)がそれとなく示唆してくれる 私は何も知らない個であり その私を示唆し導こうとするのが世界(他者) それを神あるいは悪魔と呼ぶなら私も同意する」

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「自分 韓国が嫌いなんですよ いや ヘイトスピーチも嫌いですけどね 自分の周りには韓国人が多いんですよ 話してると普通に見えるんですけど 歴史的なことに触れるともうだめです おかしくなる 政府が反日教育してるからなんでしょうけどね」
「ネットではいろいろ言われてるよね、、、、昔からある差別問題が根っこにあるのかなと思う 私自身は差別意識を持っていないつもりなんだけど 心の奥底にないとは言い切れないかもしれない これは相手の側にも心の問題がありそうでね 自分をどう捉えているかの問題かなと、、、、」   

「この建築 すごいですよねえ 昔の人はよくこんなもの造ったなと思うんですよ なんか大陸から東へ来るほどに技術的に進化してますよね」
「私もそう思うよ 比べるとインドのお寺はちょっとしょぼいものね」
「でもインドには原色の良さがあるじゃないですか」
「私はあれを良いとは思わないんだけど、、、」
「インドはカオスですよ 世界を創ったのはブラフマーで そのブラフマーはビシュヌのへその尾から生まれてる そこで世界をめぐってブラフマーとビシュヌが対立する そこにシバが現われて三位一体となる この話には複数のバージョンがあるんですけど 自分はとても興味を惹かれます」
「うん、、、、、、、、」
「シバは人間っぽい 自分にはそんな風に見えるんですよね」
「私もシバにいろいろ思い入れがある 私はね シバは自意識を象徴していると思っている ビシュヌは夢や理想を象徴していて ブラフマーは現実を象徴している ように私には見える 夢(理想)と現実は対立するんだ しかし自意識を象徴するシバが現われることで気づくんだ ブラフマーもビシュヌもシバも実は同じ自分なのだと ブラフマーとビシュヌとシバ 三つで一つの自分なのだと理解する 三位一体は世界創生の話として語られているけれど実は 人間の精神的自立を表している と私は考えている」
「、、、、、、、、」

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「浅草ってすごい人がいるんだね」
「ゴールデンウィークだからですよ 普段はここまで人が多くはないです」
「そうなんだ 少し安心する 私ものすごい出不精だから山谷の近辺しか知らないんだよね」
「ここ 近いんだからもっと来ればいいですよ」 

「個室ビデオ屋さんがあるね こういうところにいるの?」
「ええ この系列です お爺さんも来るし20代の人も来ますよ 爺さんはわりと分かるんです 好みのDVD探して楽しんでいくのには共感できるところがあります けど若い人が分からない 混んでる時なんか2時間待ちなんてこともあるんです それだけ待つんだからてっきりロングで入ると思ったら何本もDVD持って60分で入る でも20分で出てきたりするんですよ 理解できない」
「まあ 人はいろいろだから、、、」
「俺は理解したいんです エロはいいんです エロが悪いわけじゃない 抜く場所は必要ですからね せっかくこの仕事をしてるんだから 俺は自分の仕事を理解したいんです」
「、、、、、、、、、、」



最初に個室ビデオの客のことが分からない と言われたときに 客のことなんか知らないと割り切れば と言ったのは私の価値観でした 私はいつもバイト感覚でしか仕事をしておらず 仕事に対する熱意も愛着もない ただ黙々とこなすだけでした
 だから最後に彼から「俺は自分の仕事を理解したい」と言われたのはちょっと衝撃でした 脱帽