最近、50年以上に渡って一切休載しなかった名作「ゴルゴ13」が初の休載をするというニュースが流れました。

マンガの制作現場では三密が回避できなかった模様。

巨匠さいとう・たかを先生と言えども、コロナには敵わなかったのですか・・・

連続掲載を激しく争っていた、ライバルの秋元治先生が「こち亀」を終了してしまったので張り合いも無くなってしまったのかも知れません。

コロナ恐るべし。あのゴルゴを止めるとは。
しかしまだ勝負はついていません。ゴルゴが復活の暁には、必ずやコロナに一泡吹かせてくれると信じてます。


私はマンガ好きです。当然ゴルゴはビッグコミックで毎回欠かさず読んでます。

 

そんな傑作ゴルゴ13から、一つ名言を紹介します。

(ちなみにゴルゴ13をご存じ無い方に簡単に説明すると、彼は超一流のスナイパーです。世界中の誰からも高額の報酬で仕事の依頼を受け、スナイプ(狙撃)を成功させます。暗殺が主ですが、それに限りません。銃弾一つであらゆる事を解決します。依頼の成功率は99%以上。完全に失敗したことは無いはず。とにかくスゴい男なんです)



(プロとして成功する条件は何かと依頼人に聞かれて)

「10%の才能と20%の努力・・・そして、30%の臆病さ・・・残る40%は・・・"運"だろう・・・な・・・」

昔は割と饒舌だったゴルゴ。今のゴルゴだけを見ているとちょっと考えにくいセリフですw
(かつては冗談を言ったことすらある)

しかしこのセリフは深いですよ。実に深い。

まず、10%の才能です。将棋の永瀬二冠はよく「才能なんて要らないんです。全ては努力です」みたいなことを発言するのですが、はっきり言ってそれは間違ってますw
才能は要るんです。ゴルゴはそれを10%と言っています。10%ではあるけれど、才能は必須だとここでは述べてます。

次に20%の努力。努力は才能の倍必要であると言ってます。うーん、なるほど。やはりゴルゴも才能<努力であると考えているのですね。努力の重要さを言い表しています。

次は30%の臆病さ。臆病とゴルゴは謙遜していますが、これは用心深さと言い換える事が可能です。用心深く無くてはプロのスナイパーとしてやっていくことなど出来ない訳です。超人とも言えるゴルゴですが、油断など1ミリもしないのです。自信過剰には決してなりません。さすが世界で唯一自己を客観視出来る男です。

そしてこの「臆病さ」は才能と努力を合わせた数値と同じであることにも注目です。才能と努力を合わせてようやく用心深さと同等の重要性です。ゴルゴは用心深いことを相当重視している事を示しています。

最後に40%の運です。運。運ですよ。ゴルゴほどの男でも、一番大きい要素は運であると断じています。

しかし!!しかしですよ?

運は40%。その他を合わせた60%より小さいのです。ここがポイントです。人にはどうすることも出来ない運。これは確かに大きい。しかし持って産まれた才能、不断の努力、常に用心深くいること、これらにより、運の要素を半分以下にまで抑え込めることを示しているのです。これはスゴいことです。ゴルゴは仕事の成否を運のせいになどしないのです。


どうですか?スゴくないですか?このセリフ。私ははっきり言って感動いたしました。


さいとう・たかを先生、いつも素晴らしい作品をありがとうございます。これからも私たちに凄いストーリーを見せつけてください。