息子の春休みに家族旅行で訪れた軽井沢で一つ気付いたことがある。
登山を始める前は軽井沢に行っても、浅間山の存在をあまり意識したことはなかった。
登山を始めてからは、軽井沢と言えば浅間山、浅間山と言えば軽井沢という感じで、僕の中で両者のイメージが強く繋がっている。
今年の1月には、冬山登山デビュー2座目で黒斑山に登り、雪をまとった美しい浅間山を眼前にした。
その経験があったからこそ今回気づいたことがある。
「軽井沢から観る浅間山の「顔」は、思ったほど整っていない。」
ということだ。
軽井沢駅に近い矢ヶ崎公園から撮影した浅間山の写真。方角としては、浅間山の南東から望んでいる感じだ。
こちらは息子を佐久市の病院に連れて行った時に撮影したもの。方角としては南南西からのショットだ。
どうもしっくり来ない。1月に黒斑山に登った時に観た浅間山はこんな感じだ。
こちらから観るともの凄く整った山容だ。黒斑山は浅間山の西側に位置しているので、浅間山を綺麗に観たければ西側からが良いということだ。
Googleマップの地形図バージョンで見ても、西側はスッキリしているのに対して、東側は何やら地形的に少しごちゃごちゃしている。
軽井沢から見た浅間山のごちゃごちゃ感は、まさにこの地形図の通りというわけだ。
先日登った木曽駒ヶ岳も中岳方面からの顔はのっぺり顔で面白味がないと書いた。
NHK「にっぽん百名山」でも同じ視点からの特集があり、その時には写真家の西田省三さんが、木曽駒ヶ岳の北西に位置する麦草岳から、カッコいい木曽駒ヶ岳を撮影されていた。
カッコいい木曽駒ヶ岳の「顔」を観たければ、北西から。この番組を見て、僕も来年以降、積雪期の麦草岳に登りたいと思った。
というわけで、山の「顔」は角度によって随分と違ってくる。
浅間山を観るなら西側から。そのベストポジションが黒斑山ということで、その人気に改めて納得。
様々な方角からの山の「顔」の違いを楽しむという視点も意識しながら、これからの登山を楽しみたい。