冬の八ヶ岳。僕にとっての雪山デビューとなったのが今年1月の北横岳だ。



その後、ガイドツアーで桜平から根石岳まで歩き、根石岳山荘に泊まって始めての冬期小屋泊を経験した。




そして今回。唐沢鉱泉を起点に北八ヶ岳の中では南部に位置する天狗岳に登ってきた。



写真は夏に息子と登った時のもの。天狗岳はいわゆ双耳峰。東天狗岳と西天狗岳があり、西天狗岳の標高が2,646mで、東天狗岳よりもわずか6mだけ高い。


本当は北アルプスの唐松岳に登ることを計画していた。八方池山荘に前泊して、八方尾根をピストンする冬期北アルプスの入門ともいえるルート。


しかし、どうも天気が良くない。そこで、唐松岳はまた次回以降に取っておくことにして、天気が良さそうな八ヶ岳に向かうこととした。



こちらは2月に根石岳から撮った西天狗岳。強風でガスが急速に取れていき、その姿を現す様子には神々しさすら感じる。



そしてガスがクリアになり、双子の兄弟であることがよくわかる写真。絵になる山だなと思う。



こちらは今回撮影した西天狗岳と東天狗岳。やはり2月の時と比べると、雪が少なくなっている様子がよくわかる。



今回のルートは唐沢鉱泉から入って西尾根を登り、西天狗岳、東天狗岳とピークハントした後に、根石岳に寄り道して天狗岳を眺めてから、黒百合ヒュッテ経由で戻る周回ルート。


根石岳山荘に再び泊まって、硫黄岳まで足を伸ばそうかと考えたが、2日目の天気がヤバそうなので、日帰り登山とすることに。



いつも通り夜中の中央道をドライブして諏訪南インターで降りる。写真の分岐点を右に行けば桜平。今回は左の唐沢鉱泉を目指す。



途中からは舗装されていない林道を走るが、雪が積もっているので、砂利がたくさんあるよりは、よほどこちらの方が走りやすい。



それなりに雪はあるが、四駆でスタッドレスを履いていれば特に問題なく運転できるレベル。



唐沢鉱泉には既に数台の車が停まっていた。人のことは言えないが、みんなよくこんな所まで来るなと思う。



冬期はトイレが閉鎖されていて使えないので、諏訪南インターを降りてすぐのファミリーマートで済ませてきた。



冬期休業中の唐沢鉱泉。営業しているシーズンに一度ゆっくり泊まってみたい。



外の気温はマイナス14.5度。車の外に出ると皮膚が痛いくらいの厳しい寒さ。3月下旬とは思えない。



準備を済ませて登山口へ。西尾根ルートからまずは西天狗岳を目指す。この時は、まだこの後に訪れる困難など知る由もないのであった。


(次回へ続く。)