2回目となる冬の八ヶ岳。桜平から根石岳へ登り、山小屋で1泊するツアー。



初日は根石岳に登り、冬の八ヶ岳の代名詞でもある風を体感。



そして今回は、初めての経験となる冬期の小屋泊。



根石岳に向かう稜線上のコルに建つ根石岳山荘が今回の宿である。



地形的に風の通り道となる場所によく建てたものだなと感心。



夏に息子と訪れた時には、何だか中途半端な場所にある小屋だなぁと思ったのだが、冬期はオーレン小屋が営業していないので、この場所にある根石岳山荘は貴重な山小屋と言える。



そんな根石岳山荘だが、結論から言えばとても快適な山小屋であった。



富士山、涸沢小屋、穂高岳山荘に続いて、まだ人生で4回目の山小屋なので、比較対象が少な過ぎる感はあるのだが、まあ間違いないと思う。


夕食のメインはカツ煮。お味噌汁の味噌は自家製味噌とのこと。美味しくて自然とおかわり。



朝食もバランスの取れた内容。ちなみに、本当は玉子焼きは2つ。写真を撮る前にうっかり一つ食べてしまった。。。



食堂は決して広くはないけれど、昨年秋にリフォームしたらしく、とても明るいスペースで、気持ちよく食事ができる。



外は寒くても中は薪ストーブのおかげでポカポカ。


就寝スペースはこの階段を上がった2階と別館の2ヶ所にあるようだ。



2階に上がったところ。右側には共用のハンガー掛けとちょっとした荷物スペース。



奥に進むとこんな感じ。上下の二段になっていて、一人ずつカーテンで仕切られたスペースになっている。



本日の寝床。布団一枚プラスアルファのかなりゆったりとしたスペース。撮り忘れたけど、枕元には電源まで完備されている。


館内は無料Wi-Fiも完備されていて、電波に困ることはない。至れり尽くせりだ。



トイレは別館にあるため本館に泊まった場合は、一度外に出て移動する必要があるが、すぐ隣が別館なのでストレスになることはない。



受付カウンターの下が靴置き場。この小屋の特徴は、快適な小屋の中でアイゼンのつけ外しができる点だ。

写真を撮り損ねたのだが、室内をあえて土間にすることで、アイゼンのまま中に入れるようになっている。

風が強い場所に建つ小屋ならではの工夫なのかもしれない。


遮るものは何もないので、雲さえかからなければ、満点の星空も楽しめる。


ちなみに経営母体は硫黄岳山荘グループ。ランチをとった夏沢鉱泉も同じ経営だ。



根石岳山荘、キャパシティとしては限られた小さくて地味な山小屋かもしれないが、小さいからこそできる工夫で、とても快適な山小屋ステイを実現している素晴らしい山小屋であった。

送迎車で隣になったおじいさんは4回目とのこと。泊まってみて、また来たくなる気持ちがよくわかった。機会があれば、ぜひ再訪したい。