運転中にラジオを聞いていたら、雪崩に関するニュースが。



鳥取県の大山、北アルプス北部の風吹岳で相次いで複数名が雪崩に巻き込まれる事故があったようだ。


北アルプスの方は幸い全員無事だったようだが、大山は2人が行方不明とのこと。雪崩に完全埋没してしまったとすれば、残念ながら無事である可能性はほとんどないだろう。


木曜日から金曜日にかけて、また場所によっては土曜日にかけて、広域にわたってかなりの雪が降った。


そのことは予報で明らかだったので、雪崩のリスクが高い週末ということはわかっていた。



僕もそう考えて、予定していた木曽駒ヶ岳での登山は見送った。千畳敷カールが典型的な雪崩地形に該当するためだ。



もちろん、そうは言っても実際に雪崩地形の全てで雪崩が起きたわけではない。


YAMAPでの昨日の木曽駒ヶ岳のレポートをみていると、素晴らしい天気の中で木曽駒ヶ岳を楽しんだ方もいる。


「だったら自分も行っておけばよかったなぁ」という気持ちが全くないかと言われればゼロとは言えないが、ほぼゼロに近いと思う。


リスク、つまり不確実性は確率論の世界。合理的な水準にそれを抑えるのがリスクマネジメントであって、結果をもとに未来の不確実性に関する推計を修正することはあっても、過去の判断の是非自体を結果から論じるものではない。


では、僕は昨日、どこに行ったのか。


色々と天気の様子をリサーチした上で、美ヶ原高原へと行った。


八ヶ岳で渋の湯を起点に天狗岳なども考えたのだが、快晴の一方で20mクラスの強風予報だったので、風のリスクを考慮してやめておいた。


美ヶ原は晴れて、かつ風もそんなに強くなさそう、ということで、こちらに行くことに。



実際、天気の観点からは美ヶ原高原という選択肢は当たりだったと思う。


しかし、天気とは別の意味でのリスクマネジメントの甘さを露呈することになってしまい、僕にとっては試練の山行となった。その話はまた改めて整理することとしたい。