このブログの紹介にも書いているとおり、僕たち親子の中期目標は奥穂高岳への登頂だ。


山を登り始めて、息子と一緒に山の情報を調べたりする中で、息子が「ホタカに登りたい」と言うようになった。



僕もあの雄大な奥穂高岳の頂に息子とともに立つことができれば、こんなに嬉しいことはないと思い、我々親子の当面の目標として奥穂高岳への登頂を掲げることとした。



とは言え、冷静に考えて、小学校1年生の息子が奥穂高岳への登頂を果たすには、まだまだ実力不足でそれなりのリスクがあると言わざるを得ない。


なので、息子の力が伴ってきたタイミングで登ればいいかなという気持ちで、今は実力に見合った山々を登っているわけだ。



でも、やっぱり穂高の空気は味わってみたい!ということで、涸沢までであれば問題ないだろうと考え、9月の三連休に涸沢を訪れ、絶景を堪能したことはこれまでに書いたとおりだ。



そんな中、我々が涸沢を訪れた三連休に、息子と同じ6歳の男の子の前穂高岳での遭難事故が起きた。


これは親子登山を楽しむ者としては、ショッキングなニュースだったので、このブログでも取り上げた次第だ。



このニュースを受けて色々と考えた。僕自身の登山経験は息子とほぼ同じなので、息子が初めて登る山は、僕にとっても初めての山だ。


だからこそ、事前のリサーチは徹底的に行うようにしている。登山道の様子や危険箇所など、しっかりと頭に入れて登っているつもりだ。


しかし、これまでは難易度的にそれでよかったのかもしれないが、奥穂高岳になると話が変わってくるかもしれない。ネットでのリサーチにもやはり限界はある。


そこで決めたのが下見ソロ登山だ。息子と登るのは、来年になるか再来年になるかわからないけど、適切なタイミングを判断する材料を得るために、まずは一人で登って確かめてこようと考えたのだ。


YouTubeにも相当助けられているが、やはり自分で実際にその場に行かないと感じ取ることができない要素があるのも事実だ。


一定以上の難易度の山については、僕自身が下見としてソロ登山をした上で、息子の実力を踏まえて登る時期を決める、こういったことも大事だなと、前穂高岳の遭難事故の後に色々と考えて、前回書いた親子登山の遭難対策の中でも記した。



今回は、その実践第一弾として、来年以降に向けた下見ソロ登山として、奥穂高岳に登ることを決めた。


息子の気持ちとしては、息子が初めて奥穂に登る時に、パパも初めての奥穂というシチュエーションが良かったらしい。


息子には、前穂の遭難事故の話もしながら、安全に登るためにパパだけ先に行って確認してくるからそれはわかってね、という話をしたら、ちゃんと理解してくれた。


というわけで、随分と前置きが長くなってしまったが、奥穂高岳を目指す今回の山行、ルートは極めてオーソドックスに上高地から涸沢経由でのルートだ。



初日は早朝に上高地を出発して横尾を経由して涸沢へ。涸沢からザイテングラートを経て白出のコルを目指す。宿泊は穂高岳山荘にて。奥穂高岳や涸沢岳への登頂は天気の様子を見ながら初日にするか2日目の早朝にするか決める。2日目は上高地までピストンで戻るプラン。


息子と2人だったら、涸沢で一泊、穂高岳山荘で一泊という2泊3日でのプランを立てるはずだが、今回はあくまでも下見でのソロ登山なので1泊2日のスケジュール。


下見の重要ポイントは2つ。ザイテングラートの実際の難易度と、穂高岳山荘から奥穂高岳の山頂に向かうときの前半の梯子を含む登り下りの箇所である。


ネットの動画などで見る限りは、白出のコルから奥穂高岳に登る最初のところの方が、子供的には少し嫌だなぁという気がしているが、実際に行ってみたら果たしてどうだろうか。


この2つのポイントを体感することで、来年以降で息子がなるべく安全にトライできる時期について適切な判断を下すための材料をしっかりと仕入れておきたい。


そんなことで、登山計画というよりは、今回のソロ登山の趣旨が中心となったが、天気にも恵まれそうなので、明日から2日間、奥穂高岳を楽しんでこようと思う。


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