朝5時半頃に自然と目が覚めて支度を始める。息子は眠りが深いので、横で音を立てても起きる気配すらない。
息子をギリギリまで寝かせて、朝7時から朝食。登山をするにしては遅めの時間だが、今日は8時スタートで問題のない計画なので、朝はお弁当にせず明神館で食べて行くことにしたのだ。
朝食も登山に来たとは思えないほど立派な内容。今日は結構歩くので、シャリバテしないよう息子にもお米をしっかり食べるよう促す。
朝食後、歯磨きや着替えなどを済ませて、8時前に明神館を出て、涸沢に向けて出発。
昨日は特にYAMAPの記録をしていなかったので、YAMAP上のスタートは、ちょうどここからだ。
最初のうちは登山道ではなくなだらかな遊歩道を歩いていく。
息子的には変化がなくてつまらないようだ。富士山の時にも言っていた「心が疲れる」という名言がここでも発動。
徳澤に到着して少し休憩。涸沢の水不足について知らせる貼り紙を発見。朝、明神館を出る時に、下駄箱で一緒になったお爺さんから聞いてはいたが、やはりその通りのようだ。
冬の降雪が少なくて雪解け水が少ないのに輪をかけて、雨もあまり降ってないとのことで、水が足りないらしい。自然の中だから仕方のないことだ。
まあ飲料水はペットボトルを買えば問題ないので大丈夫だとは思うが、念のため徳澤でペットボトルの水を2本買っておく。
徳澤の次のポイントは横尾。ここから先は本格的な登山道ということで、ここで少し長めに休憩。ジュースを買って糖分も補給する。
横尾大橋を渡って次に目指すは本谷橋。しばらくすると登りが始まる。ただ、これまでに登ってきた山と比べれば難しさを感じる道ではない。
本谷橋に着いたのが11時半過ぎということで、ここでランチ休憩。上高地で買っておいたりんごジャムパンを食べる。
食べた後、息子がもう一度吊り橋を渡ってくるということで、一人で吊り橋に向かう。
他の登山者の方が待っててくれたのでよかったが、まさかの吊り橋ダッシュ。遠くで見ていてヒヤヒヤする瞬間であった。
それにしても驚いたのは、沢が完全に涸れているということだ。「増水時は吊り橋をご利用ください。」という立札があるが、増水も何も水自体がほとんど見当たらない状況。涸沢が水不足というのはその通りなんだろう。
本谷橋を過ぎてからは登りが本格化してくる。ただ、息子としては、このくらいの登りであれば、これまでの経験から問題なし。
むしろ息子にとってキツかったのは暑さだ。この時期の北アルプスはもう少し涼しいのかと思っていたが、快晴ということもあり、日差しを遮るものがない場所ではかなりの暑さを感じる。
こまめに塩分タブレットを食べつつ水分補給をしながら歩いていく。疲れた様子は見せるが、ペースとしては、なかなかのペースで歩いている。
そんなこんなで、出発してからちょうど6時間で涸沢ヒュッテに到達。
途中、涸沢小屋と涸沢ヒュッテとの分岐で、そのまま涸沢小屋へ行ってもよかったのだが、せっかくなので、涸沢ヒュッテの雰囲気も見つつ、テント場も通って行きたいということで、涸沢ヒュッテ側の道を選択。
涸沢ヒュッテのテラスでおやつを食べて小休止。息子も初めて来る涸沢の景色に圧倒されているようだ。
最近、息子はスーパーマリオにハマっているので、絶景を前にすると、マリオのモノマネをして「マンマミーア」と言っていて、何とも可笑しい。
少し休んでからテント場の真ん中を通って涸沢小屋へ。三連休ということもあり、既にテント場には多くのテントが張られている。
登ってくる時も多くの人がテントを担いで登っていたのを見て、本当によくやるなぁと感心したものだ。
テント場を抜けて登っていくと、ようやく本日の宿である涸沢小屋に到着。
涸沢小屋のテラスから景色を楽しみつつ写真を撮りまくる。この景色をみたら、みんな写真を撮らずにはいられないだろう。
何と言えばいいのだろう。絶景という言葉はこの場所のためにあると思えるくらい素晴らしい景色だ。
というわけで今回はここまで。上高地から涸沢までの道のりは、初心者でも問題なく歩ける登山道だが、とにかく遠い。その一言に尽きるような気がする。
今年の目標にしていた涸沢カールを訪れることができて息子も本当に喜んでいる。その顔を見ると来て良かったなぁという気持ちでいっぱいだ。
次は涸沢小屋での様子について記してみたいと思う。
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