今日は日本語で書いていますが、どうも「ひげ」ではしっくりこない。私が今たくわえているのは「ひげ」ではなくて"Beard"ですから。

今日、セントスティーブンス校の創立者の日の式典に出席するため久々にネクタイを着用。鏡の前で自撮り。


10月下旬の一時帰国のあと、インドに戻ってからは Beard をたくわえています。ついでに言うと「生やす」もしっくりこない。「生やす」んじゃないくて「生える」んですから。そして、ただ「生える」のでもなく、意識して「たくわえ」ています。

 

私はもともと海外ではBeardをたくわえる傾向性があります。14年前にアメリカのカリフォルニア大学バークレー校に滞在した折のIDカードにはその痕跡が残っています。右のセントスティーブンス校のIDカードは日本から来てすぐに作ったのでBeard無しです。

 

アメリカ以上にインドの男性はBeardをたくわえている比率が高いと思います。20歳前後の男子学生だって8割方、黒々としたBeardをたくわえています。宗教上の理由であったり、インドで尊敬されている人物に倣っていたりです。

 

インドの方々は私がBeard をたくわえはじめたことに気づいたはずですが、誰も言及しません。珍しくないから普通のことと思ってスルーするのでしょう。でも、立派にたくわえて3週間ぐらいしてから若い助教の男性が食堂Messの食事のときに「あなたのBeardはとても似合っていて、いい!」と急にほめてくれたのです。まあ自分でも似合うほうだと思いますが、惜しむらくは歳のせいで白髪になっていることです。アメリカ時代のような黒々としたのが欲しかったですが。

 

その20代の若い助教さんですが、黒々とした立派なBeard をたくわえています。それでどのように手入れしているのかと訊いたら、「毎日トリマーで毛先を揃え、オイルを塗って、入浴の際にはシャンプーもしている」とのことでした。トリマーというのは充電式の家電製品で電気カミソリのBeard用。つまり、剃ってしまわずに毛先を揃えてカットする機械です。このように、いわゆる「無精ひげ」とは全く違って彼らは丹念に手入れしているわけです。

 

散髪やでもBeardをトリムしてくれと言えば、剃らずに綺麗に整えてくれるそうです。私は残念ながらトリマーは持っていませんが、少しは見習おうと自分でハサミを使って毛先を切っています。

 

(11月某日、再び創大生の会にて。こぎれいな韓国料理店でした。男子学生のEito君も立派なBeardです。)

 

私もこの話題をデリー日記のトピックにするつもりはなかったのですが、先日短い一時帰国をしたときに会った日本人の反応を見て、このブログを見る日本人のために一言書いておこうと思ったわけです。ちなみに2005年のアメリカのときは帰国前にはきれいに剃ったので、日本では私はBeardを披露しておりません。

 

今回は11月末に一時帰国があったため、Beardを剃らないまま日本で5日間過ごしました。つまり、私にとっては日本でのBeard初披露だったわけです。大学のある関係者は「山岡先生のような真面目な人がひげを生やしているとびっくりします」と。日本での「ひげ」は不真面目な人という印象があるのでしょうか。インドの男性は真面目で無口な人もBeardをたくわえていますから、この発言をインドの方に伝えたら意味不明で「??」となるでしょう。でも、このトピックで一度書いておかないとデリー日記に自分の写真が載せられない(テーマと関係ないところを突っ込まれそう)と思い、これを書くことにしました。

 

アメリカでは帰国直前にきれいに剃ったら、見送ってくれたアメリカの友人に「なぜ剃ったのか。似合っていたのに」と残念がられました。今回は帰国が年末の寒い時期なので剃ってすぐに帰国するのは寒そうです。だから、帰国して日本の寒さに慣れてからさっぱりと剃りたいと思います。出家する気分になって(笑)

 

(今日の式典での記念撮影の合間に自撮り。隣のレニッシュ副学長の立派なBeardにはとうてい敵いません。)