身体とイメージの関係6 無になる | 精密採点DX&DAMとも録音♪を楽しむ

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第一興商の精密採点DXやDAM★とも録音試行錯誤のカラオケ日記です。

本当に一生懸命な状態で集中していると、「周りの声が聞えなくなる。もうこんな時間だ。」などが起きるようです。1度や2度は体験した事はあるのではないかと思います。要領よく、できるだけ楽をしようとばかりしていると、中々この感覚は味わえません。


すごいパフォーマンスで人を魅了する人というのは、たいてい、自分の世界に集中していると思われます。驚異的な集中力を身につけたからこそ、「すぐに無の状態」に持っていくことができるのだと思います。


マラソンのような過酷な状況で、ゴールしたいという信念だけで走ったりすると、最後の方は、かなりの確率で、無の状態になれます。体力の限界と戦いながら、脚が勝手に動いている状態です。頭で考える余裕がなくなった時、ようやく身体に任せられるというのが、多くの人の感覚だと思います。


「身体に任せて頭では考えない。」というのは、難易度が高いパフォーマンスであればあるほど、生半端な練習ではたどりつけない境地です。特別な能力ですませてしまえば非常に簡単なのですが、同じ人間なのに差が出てしまうのは何故かというのも興味深い部分です。色々な達人のパフォーマンスを観察していると、「勝手に身体が動いている状態」に見えてきます。


私の場合は、ギターの速弾きで実験してみました。難易度の高い、時々失敗するけど、たまには成功するくらいのレベルのフレーズを、「指の動きを考えながら左右の手を意識して弾く。出音の音だけをイメージして、手の動きを一切考えないで弾く。」と、やってみます。結果ですが、明らかに後者の方がよい結果が得られます。これは、更に発展させて考えると、身体を信用して、頭は使わないで弾くという感覚になると思われます。


もしも、達人が達した境地があるとすれば、「身体を信用して頭を使わない。」という境地になると思われます。動きが難しいものは、「習得が難しい技術=身体に任せるのも難しい技術」という事になると思います。習得するために、反復練習をする事になるのですが、理屈を知っているか、知らないかでは、結果に大きな差が出てくると思われます。動きを頭で考える→イメージに切り替える→勝手に動く(歌の場合は声を出す)という手順です。緊張状態でも、これができれば、大きく崩れる事なく、身体に任せる事ができます。最後の完成度は、個人の能力や才能が関わる部分になると思います。緊張というのは、周りの環境との戦いというよりは、自分の頭と身体の戦いになると思います。身体が勝手に動かせた時は、身体が勝ったことになります。楽器、スポーツ、歌など、身体を使ったパフォーマンスでは、頭よりも身体に任せることが重要だという事です。これができた時、自分にできる最大のパフォーマンスが出せたという事です。最大のパフォーマンスができるかどうかは、身体が勝手に動いてくれるかどうかにかかっていると思います。


能力に差があるのは仕方のない事です。「やれるだけやった。」という充実感が大事だと思います。長々書いてまいりましたが、何かヒントになれば幸いです。この話題は一度終了しようと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。