【産経新聞 10月24日 】


 反日デモが続く中国で、少数民族による政府への抗議デモも広がりをみせている。中国語による授業を義務づける教育改革に対しチベット族が 反発し、青海省チベット族居住区で火がついた学生による抗議行動が首都北京にも飛び火した。民族同化をもくろむ当局のいき過ぎた教育改革が、漢族への不信 感を増幅させている。


 チベット独立を支援する国際団体「自由チベット」(本部・ロンドン)によると、青海省黄南チベット族自治州同仁県で19日、民族学校の高校生ら5千人以 上がデモ行進し、「民族、言語の平等」を訴えた。20日には同省海南チベット族自治州共和県で学生が街頭に繰り出し、「チベット語を使う自由」を要求。 22日には、北京の中央民族大学でも学生がデモを敢行した。


 英BBCによると、24日には黄南チベット族自治州尖扎県で民族学校の生徒に教師も加勢し、総勢千人以上が教育改革の撤回を求めてデモを強行、治安部隊が出動する事態に発展した。


 発端は9月下旬、青海省が省内の民族学校に、チベット語と英語以外の全教科で中国語(標準語)による授業を行うよう通達したことだった。教科書も中国語で表記する徹底ぶりで、小学校も対象という。


 当局の中国語教育の強化の背景には、中国語が話せないため職に就けないチベット族が少なくないという現状がある。就職難はチベット族と漢族の格差をさらに広げ、それがチベット族の当局に対する不満につながっているのも事実だ。


 しかし、2008年3月、チベット自治区ラサで発生したチベット仏教の僧侶らによる大規模騒乱が示すように、中央政府のチベット政策に対するチベット族の不満、漢族に向けられる嫌悪感は根強い。


 今回の教育改革も、チベット族学生の目には「漢族文化の押しつけ」「民族同化の強要」と映っているようだ。「自由チベット」は中国当局がチベット語の“抹殺”を図っていると主張している。


 同省共産党委員会の強衛書記は21日、黄南チベット族自治州で学生代表と座談会を開き、「学生たちの願いは十分尊重する」と約束した。中国当局が反日デモ同様、教育改革に対するチベット族の抗議デモが、体制批判に転じることについて懸念している状況をうかがわせる。


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チベットは1913年に独立した一つの国家であった。決して中国の属国であったわけではない。

第二次世界大戦の折り、アメリカがチベットを経由して国民党軍に兵器や物資を輸送しようとしたが、チベットは断固として拒否した。逆に日本に対して羊毛などを援助したのである。

戦後1950年に中国はチベットに侵略し、親日民族として激しい弾圧を加えた。

1959年のチベット独立闘争では9万人以上のチベット人が中国共産党人民軍によって虐殺された。その後も中国による弾圧が続き、強制的に移住させたり女性を無理矢理漢人と結婚させたりし、虐殺された総数は120万人にものぼるという。


よく無知な日本人が、その虐殺の根拠はとか虐殺の人数の証拠はとか馬鹿な質問をする。

教科書に載っていないものは、皆出鱈目だとか言うが、中国共産党には報道されないところに真実が有ることを知らない。


北朝鮮の拉致問題も、いくら本当の出来事であると真実の解明を叫んでも、土井たか子などは頑として否定した。彼女の姉が北朝鮮に嫁いでいても、「そんな事実はない。元に北朝鮮政府が無いと否定している。」とほざいていた。でも真実は違っていた。


日本が一番チベットという国とチベット人に対して感謝し、手を差し伸べなければいけない国であるのにも係わらず、一番チベットに冷たく無関心な国民ばかりである。


チベットが中国に侵略されて、今月10月が60年目にあたる。


今も誇りを失わず戦い続けるチベット民族に対して、報道が無いからと無視を決め込む日本国民は、民族の誇りというものを知らないことになる。


「誇り無き民族は滅ぶ。」故事はそのまま正しいと証明される。