オリンピックはドラマだ! | 私のピアノライフ  with classical music

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ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

オリンピックが始まる頃、合唱団のコンサート、そして選挙があり、その2日後、北海道旅行をしたため、オリンピックに向かい合う時間がとれないまま日が進んで行きました。ただ、ニュースやSNSの発信を見て、オリンピックの動画を後追い視聴してちょっとだけ、見た気分になっていました。冬季のオリンピックは昔より種目が増え、それが見ていて凄いのはわかるのですが、何の技をしていて得点をどうやって付けているのかさっぱりわからないものが多く取り残された感は否めません。そうはいっても金メダルを日本選手がとったと聞けばうれしい。競技については一つも語れませんが、今回のオリンピックについて感じたことを書きたいと思います。

 

①天才の技と精神力に脱帽

スノボのビッグエアで金メダルをとった村瀬心椛さんは、スロープスタイルでも銅メダルに輝いているのですが、結果に満足していないようで、SNSに強い意志の表れた投稿をしています。10代で出たときは銅メダル、そして今回金メダル。競争相手の多いスノボで出場権を獲得し、なおかつ結果を出している彼女はただ者ではないことが、新聞記事やSNSからわかりました。誰かのためでなく自分のために結果を出したい!と思う選手が増えてきているのかなあ?

冬季の種目は身体負荷が半端じゃないものが多く、ケガがつきものです。でも、骨折していても試合に出て、とんでもないパフォーマンスをしてしまうあの方達は同じ人間なのでしょうか?平野歩夢さんは7位に終わりましたが、あのパフォーマンスは感動を与えるものでありました。長谷川帝勝さんも骨折していたはずだけど、なんと銀メダル。

 

②勝負に絶対はない

フィギュアスケートは今までの大会での実績や知名度で点の出方がある程度決まっています。ただ、細かく点を付けるような変更になり、僅差の選手がそろうと順位はかなり流動的になります。といっても、ぐんと飛び抜けていれば皆、その選手が勝つだろうと予想すると思います。マリニンがSPで技を披露したのを見てこれはマリニンの金メダルは間違いないと多くの人は感じたでしょう。ところが、FSで、まさかのずっこけ。決勝の成績は最下位、メダルを手にすることはできませんでした。マリニンのFSでの表情は硬く、最初のジャンプの失敗から最後まで立ち直ることができない覇気のない演技に唖然としました。2年ほど、負けなしが逆に大きな緊張を招いてしまったのでしょうね、回りからの大きな声援が圧力となって襲いかかってもいただろうし…。マリニンは、意外に繊細な心の持ち主で、人間味を感じ、応援したくなりました。きっと、次回は自分の演技を本番で発揮出来ると信じています。なんといっても、大技ができるのはマリニンしか今のところマリニンしかいないのだから。

 

③挑み続ける人

オリンピックに3度も4度も出て、活躍する平野歩夢さんとか高木美帆さん。小さい頃からずっと練習を続けてきて、それでもまだ挑むその姿は尊い。長年の競技生活で身体への負荷は半端ないし、よほどその競技が好きでなければ続けられないと思います。

高木美帆さんのこれまで獲得したメダルは10個だそうです。スケートは次の世代が今一つ育っていないので、これで高木美帆さんが引退したら競技が皆の視界から消えてしまいそう。スケート連盟、がんばって!

 

④りくりゅうに涙した

オリンピックの中で一番感動をもたらしたのは、「りくりゅう」の活躍と言っていいでしょう。SNSでの「りくりゅう」の記事が大バズリだとか。朝、りくりゅうが金メダルをとったのをニュースで知りました。SNSをのぞくと、「りくりゅう」の投稿ばかりが流れてきて、その動画を見ていると泣けてくるんですよね。りくりゅうの今までの歩みをマスコミを通して知るにつけ、そのストーリーがまた、感動をもたらすものなんですね。りゅうと言われる木原龍一さんは、20代初めまではフィギュアスケートのシングルの大会に出ていて全国で10番目ぐらいの成績。この時の上位陣が羽生、宇野といったメダリストたち。そこで、ペアに変更しないかという話がきたわけですが、変更についてはかなり本人なりに葛藤があったと思われます。シングルがだめだからペアに移ったと言われるのも嫌だろうし、ペアはシングルより身につけなければならないことが増え、大変であることは一目瞭然ですから。リフトするための筋力、女性と体を密着させての演技のなど、どう考えても日本人が苦手な要素が多いペア競技。このペア競技で日本人が金メダルをとる日が来るとは私も長野オリンピックの頃は考えられませんでした。

りくと言われる三浦璃来さんは身長が145㎝で、龍一さんは、175㎝だそうで、小柄な璃来さんだから、良かったかも知れません。何より、龍一さんの性格が女性に寄り添える優しさがペア向きだと考えられての推薦だったと思います。羽生、宇野、鍵山とメダリストを並べて考えてみて、ペアができそうな人はいませんねえ。だから、そういった意味で龍一さんは、唯一無二な存在なんですよ。ペアの相手は璃来さんで3人目。ピタッと来るパートナーに初めて出会えたとのこと。以前、相手を務めていた高橋成美さんが、熱い解説をして、最後は「凄い!凄い!」の連発。高橋さんの存在も人々の感動を押し上げていたと思います。

 

⑤環境が選手を育てる

かつては、冬のオリンピックは寒い地方の人が行う競技というイメージが強かったのですが、新しい種目は人工的に作れるので、選手の出身地が様変わりしました。ことに、愛知県や岐阜出身の選手が多いのと、しっかりメダルをとっているのにも驚きました。

スノボの村瀬心椛さんは、岐阜の出身ですが子供の頃の練習場は「スノーヴァ羽島」という人工スキー場。今では閉館してないそうです。

岐阜第一高校は、スキー競技の育成に努めていて、そこから巣立ったのが堀島行真さん。先回に引き続き、スキーモーグルで銅めだる、スキーディアモーグルで銀メダルという活躍。堀島さんも岐阜県出身です。

 

スノボは愛知県出身のメダリストが2名。金メダルの深田茉莉さん、銀メダルの長谷川帝勝さん。

スノボのパークが通えるところにあり、多くの仲間が競い合っているのがレベルアップにつながっているのだろうなと思います。

 

フィギュアスケートは名古屋のスケート場から巣立った選手として、木原龍一さんがいます。愛知県の東海市出身ですね。

 

⑥テクノロジーが支える

スポーツ用品の進化は、競技に大きな影響を与えます。それが時には、吉となり凶ととなります。4年前の高梨さんの失格は、惨かったですね。今回、ようやくメダルを持ち帰ることができてよかったですね。余談ですが、高梨さんほど、回りからのプレッシャーでつらい思いをした人、いないのではと思います。これから、幸せな気持ちで生きていってほしいと願っています。

今、スケート靴のブレードが進化していて、りくりゅうペアも使っているブレードをなんと愛知県の会社が作っているそうです。丈夫で、スピードも増し、パフォーマンスの向上に貢献していたようです。

 

遠いイタリアの国で行われていたオリンピックですが、選手も道具も身近なところから、出ている事実にびっくりしたと同時に、活躍の素晴らしさに感無量です。

つまみ食い状態でしか見ていないオリンピックでしたが、選手達の熱い闘いや思いを感じ取ることができ、感動しました。真剣に取り組む人の強い精神力、反面、人間のもっている弱さ、選手同士がお互いをリスペクトする姿勢の美しさ等。

オリンピックはいろいろ問題もありますが、続けていってほしいなと切に思います。