友人が、とある絵画の会に出品するというので京都の美術館に先週、行ってきました。
あらかじめ、行く日を知らせてあったので、絵を見たり、いろいろな話ができて楽しいひとときでした。
私にとって絵は見る物でかくものではないので、制作する側の話を聞けるのはなかなか興味深いです。
絵を描く人も高齢者が多くて若い人が少ないそうです。古典的ないわゆる絵らしい絵が展示してあり、今流行のビデオ作品や抽象的すぎる絵はないので、心穏やかに鑑賞できます。
出品している人は、高校の美術教師をしていた人が多いといっていました。
会の存続のためには、若い人も入れたいようで、美大出たばかりの人が賞をもらっていることも教えてくれました。
美術の世界のことはわかりませんが、世に出るためには相当、運の強い人ではないと難しいようです。プロデュースしてくれる人が現われるかどうかが鍵のようです。
「この絵は、ボールペンでかいているもの」と教えてくれた作品のサイズは人一人分入るほどの大きな物。ボールペンは絵の具に比べれば圧倒的に色つけに時間がかかるので、相当の根気がいります。作品を仕上げるのにどれぐらいの時間がかかったのでしょう?
作品を出すにあたって、他の人と同じようにならないようにテーマを決めているので、毎回同じ題材にしているそうです。
家庭で絵を飾るには風景画のような気持ちが落ち着くようなものがいいよね、間違っても睨みをきかせている人物画のようなものよりといった話をしました。
展覧会では、心和む必要はないので、この発想はどこから出てくるのかしらと思う作品と出会うのは楽しい。
ある絵(輪郭線が明確でない作品)を見て、どうやってかいているのかしら?ときくと、キャンバスに等間隔に線を引いて分割して絵の具をどう置いていくか決めているのではないかとのこと。大きなキャンバスに適当に絵の具を置いていくのではなくあらかじめ計算された上でかいていくらしい。構造を決めておかないと絵として成り立たないということでしょうか。
この人の世界といったものがないと世に出られないのは周知の事実。インパクトのある絵は必ずしも心が和むわけでないが、でも人は惹き付けられ、忘れられないものになります。草間彌生さんの作品は強烈なインパクトがありますが、その世界に浸ると心が病みそうとの感想に共感。奈良美智さんの女の子の絵も凄いインパクトがありますね。チコちゃんに通じる物があるかしら。チコちゃんより、ずっと前に奈良美智さんの女の子は世に出ていますが…。かわいいより、大人に一言もの申す感じがして、「この子、何?」と言いたくなる。ムーミンに出てきたミーにも似たようなものを感じる。
その奈良美智さんの絵も東北の震災後、優しくなったような気がすると友人が言っていました。
友人と絵の話をしながら、音楽の世界との共通点がいくつもあることに改めて気づきました。
世に出るためには、①独自性があること②②プロデュースしてくれる人がいること③音楽(作品)を作り上げるには地道な努力が必要なこと、④音楽(美術なら作品)には人間性やその人の心が表われること。