ショパコン好きの日本 | 私のピアノライフ  with classical music

私のピアノライフ  with classical music

ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

来年開催のショパンコンクールのニュースが少しずつ入ってきていますね。

国際コンクールがたくさんある中、開催年の前の年から話題になるのはショパンコンクールぐらいですね。今年開催の浜松国際ピアノコンクールのニュースは今年になってから、ぼつぼつ出始めたばかりなのに…。

ショパコンの課題曲が発表され、ショパン研究所の方がショパコンの趣旨というか求める等の記事も載っていました。

 

ポーランド政府がどの程度、力を入れているかわかりませんが、ショパン研究所の世界への発信力はたいしたものだと思います。これに、一番、乗っかっているのが日本かもしれません。ヨーロッパ諸国では、音楽コンクールの結果がメディアで報道されることもあまりないようだし、そもそもショパンコンクールも多くのコンクールの一つとしか考えていない感じがします。

それに反して、日本ではメディアで特集され、先回のように入賞者が出るとニュース番組にも出演させられます。ショパンコンクールで一つの番組を作ることがけっこう前から行われています。

ショパコンの注目度が高いので、ショパコン入賞者いや話題になれば日本へ招かれてコンサートを行うことができます。優勝者は別にして、入賞者にも演奏機会を与えるのは日本ぐらいじゃないでしょうか。

ショパコン入賞者が他のコンクールで必ずしも良い賞をもらっているわけではないですが…。

ショパコンの事前審査で落とされても他の国際コンクールで上位の成績をあげたピアニストもいますね。

 

ショパコン優勝者は日本では崇めまつられますが、ヨーロッパではそれほどでもなく、中規模なホールでコンサートが行われ、お客の入りも日本ほどではないと聞いたことがあります。

 

日本はとかく若い人が人気が沸騰することが多いですが、ヨーロッパでは、名の知られた人の方に観客が集まり、若手は実績を積み上げていく必要があるようです。

 

3大コンクール(チャイコフスキー、エリザベート王妃、ショパン)の中でもショパンコンクールがメディアで多く取り上げられ人気なのは、過去の優勝者の実績、ポーランドと日本が友好関係にあること、ショパンコンクール主催者の世界への発信力のためだと思っています。

ショパンの曲しか弾かないのに、最高峰のコンクールと言われるのも不思議ですが、中村紘子先生曰く

「ショパンが上手に弾くことができる人は他の作曲家の作品も上手に弾くことができる」そうだ。

 

今年、オリンピックが開かれますが、まさしくショパンコンクールは、ピアノの国際コンクールの中のオリンピックのようなものですね。

オリンピックに強い人、弱い人がいて、世界選手権で連覇していても勝てない人や、オリンピックの時に調子をあげて金メダルを取ってしまう人など、毎回ドラマがありますね。

スポーツの国際大会は賞金が出るものが多いので、オリンピックだけに焦点をあてている競技選手は少ないのでは?

 

オリンピックもショパコンもその分野の最高峰のものが見られるのでどちらも楽しみですね。