ワンコインコンサート(松田華音) 三重県文化会館 | 私のピアノライフ  with classical music

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ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

三重県文化会館で行われたワンコインコンサートに行ってきました。

三重県は近いような遠いような場所です。新幹線はないし、電車の本数もそんなに多くないし、駅からホールまでがちょっと遠い。といったわけで、家を出てから到着するまで3時間ほどかかりました。

東京に行くのと時間的には変わらないではないか。(まあ、料金は東京の4分の1で済みますが)

ホール前のモニュメント

ホールの外観

本日の演奏会は→

 

休憩なしの1時間のコンサートが、なんと500円で聴けるという催し。

館長さんは、だめもとで、松田華音さんを事務所にお願いしたら快く受け入れてくれたと嬉しそうに話していました。(過去に藤田真央さんもここでワンコインコンサートをしていたとwebで見たような気がします)

ワンコインなのに、出演者がけっこう有名で実力のある人を連れてこられるの不思議?

次の回のチラシを見てください。

凄くないですか。帰りに思わず次回のチケット買いましたよ。行くのが不便なのに、私にとって。

近くに住んでいる人が心底うらやましい。

 

【プログラム】

ショパン:スケルツォ 1番~4番

チャイコフスキー:18の小品より

          子守歌

          穏やかなおしかり

          対話

S.ラフマニノフ:楽興の時より

          第6番

 

ローズピンクのドレスをお召しになった松田さんが登場。笑顔でお辞儀をしたあと、ショパンを弾き始めます。1番を弾き終わった後、なんと立たれてスピーチ。

幼稚園を卒園するかしないかの頃、ロシアに行き、その後ずっとロシアでピアノを学んできたため、日本語が得意でないとおっしゃっていました。文化的には日本人というより、ロシア人に近いかもしれないなと感じました。

 

言葉数は少なくて、顔も細面でおとなしい印象を受けるのですが、演奏は真逆。まっすぐに駆け抜けていく、堂々とした演奏をします。

前半のショパンより、ロシア作品の方が板についている感じがしました。ロシアの隅々までを知り尽くした人だからできる演奏。後半になればなるほど、調子もあがっていったそうな気がします。

松田さん自身が、ロシア音楽を心から愛しているのを感じました。

 

アンコールは3曲

スクリャービン:2つのマズルカ op40より 第1番

チャイコフスキー:18の小品より 踊りの情景

シチェドリン:バッソ・オスティナート

 

静岡で聴いたチャイコフスキーの小品「対話」と「踊りの情景」が再び弾いてくださり、うれしかったです。

最後のシチェドリンは、超絶技巧の曲。コンサートを盛り上げ、かっこよく締めくくってくれました。

今回のコンサートは予習はしませんでしたが、チャイコフスキーやラフマニノフの曲の重層でロマンチックで、なおかつ親しみやすくて、気持ちよく聴けました。

 

帰りに次のチケットを購入する列に並んでいたのですが、多くの人が購入しており、このワンコインコンサートを楽しみにしている人が多くいるんだなと感じました。日にちや時間は、働いている人には難しい(平日の昼前)ので、観客はリタイア後の人がほとんどです。

 

帰り、名古屋のゲートタワービルに用事があり、噂のストリートピアノを見て触ってきました。

鮮やかに、絵が描かれています。

静かにピアノがたたずんでいたので、ドビュッシーの「月の光」と「アラベスク」を弾いてきました。誰も気にして見ている人はいなかったのに、指がもつれ、ミスタッチ、音抜けの連続。よくもこうも弾けないのかと我ながらあきれてしまう。ただ、ピアノを弾いているとふっと心が軽くなってきて、落ち着きました。ピアノを弾くことは心のリハビリになっているようです。