私のピアノライフ  with classical music

私のピアノライフ  with classical music

ピアノ練習、コンサート等で感じたことを気ままに語っていきます。

6月20日(土)福井県のハーモニーホールで行われた東京交響楽団の演奏会に行ってきました。

福井は新幹線が開通する前、2024年の1月に行ったので2年半ぶりです。新幹線が開通して便利になったようで名古屋方面からは途中、新幹線に乗り換える手間と料金が高くなり、なんだかなあといった感じです。そのため、行きは高速バスを使いました。本来、11時には福井に着く予定でしたが、残念なことに途中、高速道路が事故のため閉鎖区間があり、一般道通行するはめになり、結局、12時10分に福井駅に到着。昼時で駅前のレストランはどこも混んでいたので、お弁当を買い、観光交流センター近辺のベンチで食べました。

福井駅からハーモニーホールは福井鉄道で行くのですが、乗り場がよくわからない。福井駅はJRの他に「ハピラインふくい」や「えちぜん鉄道」もあり、あっちこっち動き回り、結局、観光案内所に立ち寄ってききました。以前は、たけふ経由で行ったので、乗り場の記憶がないのです。もっとも、福井駅のビル自体、新幹線の開通でかなり中味が変わっており、2年半前の記憶は全く役に立ちませんでした。事前に調べたランチ候補の店に行くはずだったのに、今回はかないませんでした。まあ、なんとか演奏会に間に合う時刻にバスが着いたのでよしとしましょう。

福井鉄道は電車は30分に1本しか出ないので、乗り場はハーモニーホールで行く人が多数いました。見知った顔の人がいたので声をかけ(牛田さんのファンの方)、その日、一緒することが多くおしゃべりに花が咲きました。

 

福井駅から30分ほどで、ハーモニーホールに到着。雨が降っていました。以前も雨、それに雷も鳴っていて大変でした。この福井は雨とセットなのかしら?

 

ホールの掲示板に、この日のコンサートのポスター及び原田慶太楼さんの記事がありました。下段は今後のコンサートのチラシ。

 

ホール内の豪勢なシャンデリア。

地方のホールにもけっこうシャンデリアがあり、バブル時代の産物なのかしら?今は、使えないだろうなあ。

 

本日の座席から舞台を見ると↓

以前、横から見ると面白かったので、このR席を取りました。チケットを取るのに出遅れたら、1階の中央席が皆埋まっていて、納得のいくS席が残っていなかったのもあり、この場所を選びました。

 

【プログラム】

J.ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲から

         Ⅰ.スター・ウォーズメイン・タイトル

         Ⅲ.帝国のテーマ(ダースベーダーのテーマ)

         Ⅳ.王座の間とエンド・タイトル

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調

ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」

(指揮)原田慶太楼 (ピアノ)牛田智大 (管弦楽)東京交響楽団

 

スター・ウォーズメイン・タイトルで華々しく演奏が始まりました。観客もおおっと思ったのでしょう、1曲目が終わったとき、拍手が起こりました。原田マエストロがまだまだ続きがありますと一言、話した後、2曲目、3曲目が演奏されました。耳馴染みの曲なので、クラシックは苦手だなという人も馴染めたのではないでしょうか。それにしても金管や打楽器の大活躍の曲で、R席からはもの凄い音量の金管や打楽器の音が聞こえてきます。特にシンバルの音が強烈で、少しばかり、この席を選んだことを後悔しました。ただ、オケの人たちの仕事ぶりがとても良く見え、あっち見たりこっち見たり、とても退屈する暇はありませんでした。音への集中力は幾分、減っていたかもしれません。反対側の席に座っていた知り合いは、チェレスタの演奏する様子が見えて良かったと言っていました。

 

2曲目は、ラヴェルのピアノ協奏曲なので、ピアノを運び出さなければなりません。普通、その間、観客はじっと待っているのですが、この日は、原田マエストロが、P席の学生さんに質問したり、いろいろな話をしてくれました。この演奏会、P席はほぼ高校生、3階もあるエリアは学生さんだらけ。若い人に聴いてもらおうと招待したのかなあ?原田マエストロも若い人を目の前にして演奏できるというのでうれしそうでした。

原田マエストロの話から、記憶に残っているものをあげてみます。

牛田さんに「まだ、弾いていないコンチェルトは何?」というところからラヴェルを選んだそうです。牛田さんが聴衆の前でラヴェルのト長調のコンチェルトを弾くのはこの日が初めてなのです。そして、福井へ東京交響楽団が来たのも初めてなのだそうです。

J.ウィリアムズは未だ存命で、原田マエストロはウィリアムズのアシスタントコンダクターを務めているそうです。まさかそんな関係があるなんて、驚き!

ラヴェルはアメリカへ行った時に、ジャズに触れ、新しい曲作りに大きな影響を与えました。ラヴェルのピアノ協奏曲はジャズのリズムや音使いが存分に盛り込まれています。そして、この曲に触発された伊福部昭は、ゴジラのテーマ曲で一部、真似しています。ピアノでその箇所をなぞって教えてくれました。ゴジラとラヴェルがつながっている感じを若い子が面白いと思ってくれたらいいなと思いました。

ウィリアムズは、オーケストラの音、つまりアコースティックな音を使っていて、電子音は使っていない。

 

ラヴェルのピアノ協奏曲をプログラムに入れる話は相当前に決められていたことなのですね。和歌山の演奏会(牛田さんと原田マエストロが協演)のあと、次のプロジェクトを計画中と原田マエストロが言っていたのはこのラヴェルの協奏曲初だしのことだったのかしら。

 

ピアノが舞台中央に鎮座し、ソリストの牛田さん登場。噂のめがねを確認。ラヴェルの斬新な音使い、ジャズ由来のリズムは、古典ものやチャイコフスキーのようなロシア系のものと全く違う音の世界。おしゃれで、軽やか。叙情的な部分も重くない。出だしの部分の楽譜を見て音を拾ってみたけど、右手は長和音なのに、左手は臨時記号だらけの和音(これ増、減、何和音?和声があまり勉強して来なかったので…)。両方、同時に弾くと不協和音なのに、それが美しいのよね、ラヴェルの曲って。「水の戯れ」も似ている。こんな斬新なことができてしまうから、逆に賞をとれなかった。古い考え方の作曲の教授には理解できなかった。

ラヴェルの初出しの牛田さん、緊張したのだろうなあ。演奏は良かったです。でも、まだまだ、牛田さんなら、練り上げてより良いものにしていく予感がします。

特に、カデンツァは見事でした。ピアノは問題なく聞こえるのですが、なんせそれ以上に金管と打楽器の音が凄くて、シンバルが鳴るたびにビクビク。大きな音のする楽器の前で演奏する人、耳が悪くなりそう。実際、耳栓をして予防している人もいるようです。

演奏終了後、牛田さんと原田マエストロ、抱き合って祝福。オケとの協演は、極限状態に追い込まないとできないようなものかもしれないですね。終わった後、走り寄って抱き合うのですから。

ソリストアンコールはブラームスの間奏曲OP118-2でした。原田マエストロも近くでじっくり聴いていました。

 

 

後半の「展覧会の絵」はラヴェルの編曲版。ラヴェルのオーケストレーションの上手さがよくわかる曲。サックスやユーフォニウムがソロを吹く様子を目の前で見ることができて良かったです。そして、原田マエストロの表情豊かな顔、美しい棒の動きもつぶさに観察することができ、楽しかったです。学生さんの座ったP席は音のバランスとしてはどうかなと思うけど、指揮者の姿がよく見えるので、正面からの席より面白いかもしれません。指揮者、かっこいい!と思ってくれる生徒はきっといるはず。

大盛り上がりでコンサートは終了。アンコールはありませんでした。

終了時刻によって帰りのルートを決めていて、第1予定のもので帰ることになりました。ホールから鉄道の駅まで5分ほどなのに、変な方向に歩いてしまい、途中引き返したり、修正したりしてなんとか間にあいました。

電車の中では、牛田さんのファンの方とずっとおしゃべり。遠征のたびに、遊ぶ場所を探す私と違い、本当に演奏会だけに絞って出かけているファンの方、多いですね。

 

 

福井駅で名古屋までの乗車券を買ったあと、土産物、お弁当を物色。東響の人もあちこちで見かけました。エスカレーターでホームに向かう牛田さんを発見。いつものごとく大量の荷物をお持ちでした。ちらっと見えためがね、かなり分厚くて度が強そう。

ホームで再度、牛田ファンの方を見かけたので、お別れのあいさつをと思って話しかけたら、土産物や弁当を買う店で目の前で牛田さんを見かけたとか。ホームには東響の人も多数見えましたが、まとまっているより、少人数グループで行動している感じ。

以前なら、福井は名古屋経由で東京に行っていたと思うのですが、敦賀まで新幹線が開通したことで、東京へは北回りになってしまい、なんだか寂しいです。

帰りは北陸新幹線で敦賀まで行き、しらさぎに乗り換え名古屋へ。名鉄に乗り換え、最寄りの駅へ。

 

福井駅で帰りのちょっとした時間に写真を撮りました↓

福井は恐竜で有名ですね。特別、恐竜に興味はないのですが、立派な展示物なので撮ってみました。

 

帰宅は午後9時過ぎ。いろいろありましたが、楽しい一日でした。