6月7日(日)、東海市芸術劇場で行われた「ダン・タイ・ソンピアノリサイタル」に行きました。
東海市で行われるということで、きっとチケットはあるだろうと思い、当日券で聴きました。1階席は後方しか開いてなかったので、2階席の中央の席を選択。
座席から舞台はこんな感じに見えました。遠いようで、手の動きもよく見え、音もいい感じに聞こえてきて良い席でした。
この日のリサイタルはダン・タイ・ソン氏だけでなくエヴァ・ポヴウォツカも出演。前半はダン氏のみ。後半は二人で連弾、2台ピアノの演奏でした。
【プログラム】
モンポウ:前奏曲第1番、7番「風景」より湖/「歌と踊り」第8番
ショパン:ノクターン第1番
ポロネーズ第1番
3つのマズルカ Op.50
バラード1番
モーツァルト:4手のピアノ・ソナタ ニ長調 K.381
ショパン:ロンド ハ長調
プーランク:4手のためのピアノソナタ FP.8
2台のピアノのためのエレジー
「仮面舞踊会」の終曲によるカプリッチョ
前半のモンポウは、たぶん初めて聴く曲でしたが、魅力的な作品でした。美しい音色に色彩感もあり、自然の景色の中にいるかのような気持ちよさを感じました。
ショパンは、音はきれいで、ゆったりと曲は流れていくのですが、聴いているとだんだん眠くなってくるのです。ショパンの曲は少なからず自分で遊び弾きをしているし、いろいろな演奏家で聴いているので、なんだか理想と違う。心に響いてこない。
バラードは、細かいパッセージがけっこう危うかったりして、テクニックの衰えを少なからず感じました。
隣のおばさまが、モンポウは良かったけど、なぜショパンをプログラムに入れたのか?と話していて、口ぶりからショパンの演奏が気に入っていないことは明らかです。帰りにXを見ていて、このコンサートに行った人が前半は今一つだったという投稿があり、同じように感じた人はいるんだなと納得。
もやもや気分で前半終了。後半は、エヴァ・ポブウォツカ氏も登場。上はグリーン基調の素敵なブラウス、下は黒のパンツ。そして、ダン氏より背も高く横幅も広い。大柄な女性で、年は69歳なんですね。
エヴァ氏が加わってから、明らかに会場の空気が変わったような気がします。エヴァ氏のピアノは音がきれいなだけでなく指裁きが軽やかなせいかリズムのキレもとても良い。はっきり言ってダン氏よりエヴァ氏のピアノの音に魅せられました。(同じ年にショパンコンクールを受け、ダン氏は優勝、エヴァ氏は5位でした。)
後半の曲目は、古典、ロマン派、近代とを作曲された年が異なっているので音楽も多彩で面白かったです。二人の息もぴったり合い、見事な演奏でした。後半は眠くなることなく、楽しく聴くことができました。
アンコール曲は2曲。ラヴェルのマ・メールロアより第3曲「パゴダの女王レドロネット」とプーランクの「シテール島への船出」でした。2曲目は、急遽、追加して弾いてくれたみたいです。
ちなみにこの日のチケット代は4千円。地方都市は、価格を抑えた公演がけっこうあり、うれしいです。でも、ダン氏の他の会場のチケット代で行くかと言われれば微妙ですね。
