被災地における移動自動車による医療サービス提供 | 山野ゆきよし日記

被災地における移動自動車による医療サービス提供

 ソフトバンクとトヨタ自動車が出資している「モネ・テクノロジーズ株式会社というMaaS(マース)を担っている会社がある。

MaaSとは?
『Mobility as a Serviceとは、公共交通を含めた、自家用車以外の全ての交通手段による移動を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐ移動の概念』(Wikipediaより引用)

 金沢市長時、MaaSとは、マイカー依存を脱して、バス等の公共交通を補完する交通体系を充実していくものと意識していた。例えば、ふらっとバス、地域内バス、まちバス等々。今どき旬の自動運転、自治体ライドシェアなども含まれてくるのかもしれない。

 

 その派生したものに、医療MaaSがある。名前の通り、医療弱者(医療機関から遠く適切な医療サービスを受けることがむつかしい方)の方へ、医療環境を提供しようというサービス。

 

 ソフトバンクから働きかけ、輪島市において一台、その医療MaaSの車両が提供されて活躍している。

 

 輪島市の瀬戸医院では、家屋が全壊をし、診察室も医療器材が破損もし、無事なスペースは支援物資の仮置き場にもなっている。結果、待合室で家族は寝泊まりしているという。

 

 2月下旬からは、医療MaaSの車両の提供を受け、その車両を診察に利用している。簡単な手術も行うこともあるという。

 

 

 スターリンクを使用することにより、医療MaaS車両内におけるWi-Fi環境も整えられ基幹病院との連携も可能な体制ともなっている。

 

 

 こんな形ででも能登を支援していく。なお、今回のような有事の際だけでなく、現在、14自治体が医療MaaSを実施している。中山間地域での医療サービス支援にもDXの力で貢献している。さらに広めていきたい。

 

 ちなみに、最終的には利用されることはなかったが、役所から離れた地域の被災者に罹災証明書の速やかな発行のために、行政MaaSという、車両による移動市役所のイメージでのサービスの準備も私たちは整えていた。もちろん、今からでも対応することはできる。できることはすべてやっていく。そんな会社。そして、私も。