アスクレピオスの断罪 北里紗月
内容紹介
医師が殺された。被害者は３年前に起きた強姦事件の加害者の一人、殺された医師が拷問とも思える傷を受けていたことが分かり、捜査一課の陽山承と真壁剛は、解剖医である楠衣春の協力を得ながら事件の真相を追う・・・。
過去に女性を強姦したとされた西野正樹、その被害者の女性・神美愛は、彼が医師であることや自分の落ち度ではないかと逆にNETでの誹謗中傷に精神的に追い詰められ、引きこもりのような生活になってしまっていた。
そんな時、この西野正樹の放置された遺体が発見された。
強姦事件の捜査に当たった陽山承、真壁剛の二人が、この殺人事件を捜査することになり、すでに忘れた事としたい神家に赴くことに。容疑者の一人に美愛の父親も考えざるを得ず。
西野正樹の事件がなかなか進展を見せない中、第二の殺人事件が起こった。久寺良治、同じく医師だった。
生かすのか殺すのか？分からない状態だった二人の遺体、調べていくうち、二人はある時期同じ大学病院の同じ医局に勤務していたことが分かった。
承の大学時代の先輩・衣春は解剖医をしていたこともあり、影になり日向になり承の近くで助けていく。
相棒の真壁が突然遺体となって見つかった。酷く落ち込む承だったが衣春の協力を得ながら調べていくうち、真壁には心のうちに抱えてた悲しい過去があることを知り、そしてそのことがこの二人の医師に深く関わっていたのだ。
大学病院の内情にハラハラ、ドキドキ・・・ え～～～？？？ どんでん返し？？？
「大丈夫ですよ」先生から言われると、患者はすごく安心する。だけど、ちょっと怖いのね、この言葉。。。
町の中に大きな総合病院がいくつもあるけれど、私がここに住み始めた頃は今ほど多くはなかったです。
救急車で行って霊柩車で帰ってくる！なんて変な事を言われていた病院もあったけど、救急病院もきっと少なかったのでしょう。
コロナ、コロナで病院も足りないと言われていた去年、一昨年、入院出来ただけ良かったじゃない！なんてほっと胸をなでおろしたこともありましたよね。
病気になった時、頼る私たちの為に一生懸命治療をして下さると信じて！今のところ重大な病気も見つかっていないから、なるべく死ぬまで元気でいよう～。