鶴ヶ鳥屋山どうだったか | 降っても晴れても

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山に登ったり走ったり、東へ西へ・・・

佐渡から帰ってしばらくはデスクワークが続いた。どこでもいいから山に行きたくなってきた。棚のファイルを適当に取り出したら山梨の鶴ヶ鳥屋山だった。

鶴ヶ鳥屋山=つるがとやさん、です。ソロで行ってきます。

 

初狩コースの尾根に立つ送電鉄塔、地肌むき出し

本日のGPS軌跡(初狩駅まで一直線に飛んじゃってます)

電子地形図25000(国土地理院)を加工して作成した。(令和元年手続改正により申請適用外)

注:この地形図のスケールは編集されています。距離を参照される場合は元のスケールで確認してください。

 

【2024年5月30日(木)】  笹子駅8:05~林道終点8:30~黒野田林道横断9:30-40~宝越え10:12-15~鶴ヶ鳥屋山11:03-08~黒野田林道(東側)横断11:45~林道終点12:20-25~初狩駅13:15  行動時間:5時間10分

 

笹子駅で降りるのもちょっと久しぶり。数人いた登山者はみんな別のコースへ消えていった。

まず船橋沢に沿った林道に入っていく。水利施設がいろいろあるが、ヘンな場所に石祠がぴったりはまっていた。

 

おなじみ、大月スタイルの道標がある。絵柄がいつも気になるが、なんだろう。

 

今日は歩き始めからどうも調子がでない。時々巡ってくる絶不調の当たり日らしい。足も重い。薄暗い林道歩きも気分が高まらず、テンションは沈みっぱなしだ。

 

林道終点の先の堰堤手前で左岸へ渡渉する。石がやや遠いが問題なし。堰堤二つを左岸から巻いたら河原に降り立った。

 

やっぱりこのマークは文化遺産の笹子隧道でしょう。

 

河原の道は荒れていて、ほとんどよくわからない。ピンテの類もなくて、登山道の体を成していない。750m二俣を上から見る。

 

800m地点で右岸の斜面に取り付いた。ここには道標があったと思うが、地図やGPSで注意してないと迷いそうだ。笹子駅からここまで40分。斜面をジグザグに上がっていくが、一応フミアトがある。しかしステップがなくて、のっぺら斜面の急登なので結構疲れる。絶不調に追い打ちをかけるようだ。

フミアトがかなり怪しくなってきたので、左手の明るい方へ強引にトラバースしたら道があった。要するにたいへん判りづらいのだ。何度も立ち止まる。もうここでやめて帰ろうか、と思った。行けても稜線の宝越えまでだろう。鶴ヶ鳥屋山まではありえないだろう。

↓見下ろしても、どこが道やら

 

1020m地点で送電鉄塔に出た。向こうの尾根にもたくさん鉄塔が立っている。

 

カメのような歩みで黒野田林道に出た。林道直下は迂回路がある。

ここでは送電鉄塔工事の真っ最中だった。送電鉄塔というのは基礎さえ作ってしまえば後はヘリで部材を運んで、鳶職が空中組み立てをやるんだろうと簡単に考えていた。しかしこんなに大々的に工事するとは! 疲れも吹き飛ぶ、というわけにはいかなかった。

 

法面のタラップを上がっている最中に、作業トラックが来て作業員が一人降りてきた。現場のポイント毎に一人ずつ降ろしてるようだ。急き立てられるように歩を速めた。

 

残りの高度差200mを遅々たる歩みで稼いで、宝越えに着いた。やれやれやっと着いたわ。今たどってきた笹子駅という方角だけ新しいのはどういうわけか。道もしっかり整備してほしい。エスケープにも使えないではないか。

 

結局途中で帰るハメにはならなかった。予定通りに鶴ヶ鳥屋山を目指す。少しだけ森が鮮やかになったので。

 

さすがに稜線の道は少し良くなって、軽くアップダウンを繰り返していく。所々にヤマツツジが咲いていた。

足も少しだけクールダウンさせながら行く。展望はどこにもない。

 

木の根の道。実際は急登で、ちょっとの登りでも歩みがのろくなった。

 

そして着きました。笹子駅から3時間ジャスト。それでもコースタイムよりは早かった。元気ならあと30分は縮まっただろうに。

 

それにしてもです、この殺風景はなんだろう。色褪せた山頂標識。

山頂らしくもなくて、尾根の途中のようだし。富士山の見える隙間もなし。なんのためにここまで来たのか? わくわくしなけりゃ登山じゃない。

 

初狩駅方面へ下っていきます。大月市情報では工事のため登山道通行止め。山のネット情報では工事完了でみんな通過している。私も行きます。

工事箇所ではこんな風景になっていた。広大な山肌がむき出しとなっていた。その是非を語るつもりはないし、いずれ緑化工事がされるのでしょうけど。

 

県道712方面へ下っていく道も道型が極めて不明瞭である。マジでGPSがないと尾根筋間違えそう。ハイキングコースとはとても言い難い。

個人的な感想としては体調不良はさておいても、鶴ヶ鳥屋山はそこにあるだけでいいかなと。もう一度登ることはないと思うが。