ようやくファミリーマートに行くことができた。
ファッションに力を入れているということで、
店内を1度見てみたいと思っていた。
しかし店はふだん利用しない通りにある。
なのでずっと先延ばしにしていた。
今日、用事を終えて覗いてみると、
ファッションコーナーは、
入口のすぐそばにあった。
あまり広くはなくて、
棚は両手をいっぱいに広げたくらいの横幅。
今治のタオルをたくさん売っていた。
注目したのは紫のTシャツ。
サンフレッチェファンとしては、
紫のものが何かと気になる。
しかしそのTシャツは赤紫。
そちらは京都のチームカラー。
サンフレッチェは青紫。
Tシャツはひと夏で、
ぜんぶ着れないくらい持っているので、
もう買う気はしないけど、
青紫ならもしかしたら、
心が動いたかも知れない。
ま、それはそれとして、
ファミリーマートの、
オリジナルファッションがどんなものなのか、
何となくわかった。
しかし手ぶらで店を出るのは気が引ける。
そこで何か買おうと思ったけど、
コンビニに欲しいものなんてない。
考えたすえ、ペットボトルのお茶を、
2本レジに持って行った。
ファミリーマートのレジは、
セブンイレブンとは違って、
店員さんに直接お金を渡す旧来の仕組み。
それも知らなかった。
今日はネットのサンフレファンが、
朝から騒々しい。
大橋祐紀選手が抜けた穴を埋める、
外国人フォワードを獲得、
と報道されたからだ。
ゴンサロ・パシエンシア選手。
1994年ポルトガル生まれ。
昨季の所属はブンデスリーガのボーフムだけど、
すでに契約満了で退団しているとのこと。
夏の移籍ウィンドウはもう閉じた。
しかしパシエンシア選手のように、
退団してフリーになっている選手は別。
来月の初めまで獲得可能なのだ。
ヨーロッパでは、
すでに話はついていると、
報道しているメディアもあるので、
そのとおりだと思うけど、
元ポルトガル代表で、
こないだまで天下のブンデスでプレーしていた、
上背のある選手。
期待はふくらむ。
ずっと机の上に積んでいた、
『言葉が輝くとき』(辻邦生/文藝春秋/1994)
を書棚に片付けようとしたときに、
何となくページをめくっていると、
次のくだりが気になった。
〈文章とは不思議なものでして、この形容詞は
ぴったりくるだろうかとか、ここは「である」がいいか、
「だ」で止めたほうがいいかとか、文章そのものを
意識して書いている場合、心の内部にあるものが
自由に外へ出ていかないのです〉
これはまあ、いちおうわかる。
問題は次だ。
〈だから、考えていることと言葉が1つになるように、
いちいち文章のことはもう考えないで、
しかも美しい、的確な文章がおのずと書けるように、
自分の手を訓練してしまわなければならない。
思想と手を一体化しなければならない〉
そういうことができるのは、
僕は大天才だけだと思う。
文章を書くときは考えながら迷いながら書く。
最初から考えが整理できているわけではない。
整理できたと思っても、
修正が必要な場合は多々ある。
すべてを破棄して、
イチからやり直すことだってある。
どうしてもタドタドしい書きすすめかたになる。
美しくて的確な文章がすらすら書けるなんて、
僕としては考えられないのだ。
ま、でも、何度も書き直して、
何とか的確な表現を見つけ出す。
それが文章を書くいちばんの楽しみ。
僕は文章の達人になれなくてもかまわない。