レジーナはスペランツァ大阪と、

トレーニングマッチを行なった。

 

45分3本勝負。

5-1(1-0、3-0、1-1)で勝利している。

 

スコアを見ると弱すぎる相手ではない。

初めて聞くチーム名なので調べてみると、

なでしこ1部に所属している。

納得した。

 

しかし、なでしこ1部12チーム中、

去年も一昨年も、

まだシーズン中の今年も、

ずっと10位。

 

そういうレベルのチームだと、

もっと圧勝しないといけないだろう。

 

今日の試合会場は、

レジーナがいつも練習している、

広島市内祇園の、

広島経大フットボールパーク。

16:00キックオフ。

 

その会場は広島駅まで、

車で1時間もかからない。

なので、こないだ安芸高田で試合(17:20KO)をした、

奈良県成年女子選抜と違って、

余裕で日帰りできる。

 

グラウンド的には人工芝の経大より、

安芸高田の天然芝の、

サンフレパークのほうがいいけど、

そちらは僻地すぎるので、

交通の便を考えると、

どうしても経大ということになる。

 

あえて僻地で試合をした奈良のチームは、

近くのインターから、

中国道に乗って帰ったのだろうか。

それとも宿泊?

部外者には永遠の謎。

 

しかしこないだも書いたけど、

奈良のチームも今日の大阪のチームも、

招待しているわけだから、

遠征費はたぶんレジーナ持ち。

大盤振る舞い!

 

ただ、そう思ったのだけど、

レジーナの今年の休暇明けの練習期間は、

7月アタマから約2ヶ月。

いつもの指宿では、

暑すぎてキャンプはできない。

 

キャンプ費用が浮くので、

かまわないのだろう。

 

ほんとうは監督も代わったことだし、

長野とか東北・北海道とか、

涼しいところでキャンプをしたほうが、

チームにとって、

いろんなメリットがあるはずだけど、

それだとカネがかかりすぎる、

ということだろうか。

 

ま、仕方ない。

WEリーグ年間観客動員記録を打ち立てても、

レジーナはまだ収益が少ない。

男子トップチームのように、

トルコでキャンプができるようになればいいけど、

いまはゼイタクは言えない。

 

 

夏のキャンプといえば、

僕は大学1、2年のときに、

所属していたサッカー部のキャンプに参加した。

 

1年のときは山中湖。

2年は長野・木島平。

ともに2泊3日。

 

いちおう正式な体育会だけど、

メンバーはみんな同好会気分。

やる気あふれるチームではなかった。

 

おまけに1年のときは雨にたたられ、

2年のときは好天に恵まれすぎて、

誰も練習したいなんて思わない。

 

どちらも酒を飲んだだけのキャンプだった。

 

 

8/6の柄谷行人さんの誕生日以来、

彼の著書を拾い読みしている。

 

柄谷さんの本は、

読み出したらやめられない。

やはり僕のいちばんの師匠は柄谷行人!

 

しかし僕は言うまでもなく、

どうしようもない不肖の弟子。

 

とあらためて思ったところで、

「不肖」にまつわる中学のときの、

ある出来事を思い出した。

 

ちなみに、わざわざ書くこともないけど、

「不肖」は〈似ていない意〉、

そして〈父に似ないで愚かなこと。

また、師に似ず劣っていること〉、

と『広辞苑』は説明している。

 

中学の2年生のときだったと思う。

僕のクラスは漢文の授業で、

不肖の意味を習った。

 

そしてその数日後の数学の授業で、

人柄が良くてみんなに好かれている、

年配の男の先生が、

どういう経緯だったか、

その言葉を口にしたのだ。

 

先生は説明も付けくわえた。

 

「不肖いうのは親に似とらんちゅう意味じゃけぇ」

 

僕たちは拍手喝采した。

数学の先生が不肖の意味を知っている!

 

先生は何がなんだかわからなかったと思う。

しかし僕たちが拍手した理由を、

訊ねることはなかった。

拍手が鳴りやむと、

授業はふだんどおり粛々と進行した。

 

先生の名前は忘れてしまったけど、

その出来事は、

中高一貫校時代の数少ない良き思い出。